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二次創作 東方project 神隠しに遭った青年  作者: 零月
第一章 神隠しに遭った青年編
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バイト探し始めました2

「そうですか」

「すまない。力になれなくて」

「いえ、相談に乗ってくださっただけでもありがたいです!」

俺は慧音と別れると人間の里の様々なところを回った。

「やっぱりないな・・・」

霊夢や魔理沙に案内された団子屋、蕎麦屋と回って求人募集してないか聞いてみたがどちらも募集していないと知り、近くにあったベンチに腰掛けている俺。

「はぁ・・・どうしようか・・・」

こうなったら出来るかわからないが妖怪退治の仕事やってみるか?

俺は掲示板があったところへ向かった。

掲示板に着くと人里の住民が掲示されていた張り紙の1つを剥がそうとしていた。

それを見ると妖怪退治をする方募集と書かれている紙が。

「あの、その紙どうして剥がすんですか?」

「人が見つかったからね。もう募集しないとのことらしいから剥がしたんだよ」

「そ、そうですか・・・」

これで唯一の求人も消えてしまった。


「はぁ・・・」

夕方になっても結局見つからなかった俺はため息を吐いた。

このままここにいてもいけないよな・・・と思い、人間の里を出ようとすると人間の里の入り口のところに霊夢が立っていた。

「霊夢・・・」

どうしよう・・・見つからなかったと言えばやはり怒られるだろうか。

「働くところは見つかった?」

「・・・いや、見つからなかったよ」

嘘を言っても仕方がない。

本当のことを言うことにした。

怒られるのを覚悟しよう。

「まぁ、そうでしょうね」

怒られると思っていた俺は予想していないことを聞いて一瞬戸惑う。

「それより、ここに来るの大変だったんじゃない?」

「え?あぁ、妖怪に襲われた。何とか逃げ切ったけど」

「そう。無事でよかったわ」

霊夢は博麗神社の方向へ歩き出し、振り返る。

「帰るわよ」

「お、おう」

俺は霊夢と博麗神社へ向かっていた。

「元々人間の里で働き口を探すの自体、簡単なことじゃないのよ」

霊夢が説明してくれた。

「外の世界ではどうか知らないけど、幻想郷では人間が少ない代わりにそれぞれがやることが決まってるの。それに今では幻想郷の人間が寿命以外で亡くなることも減少したからね。岳がそこで仕事探そうとしても見つからないのよ。見つかるのは人が亡くなる可能性が高い妖怪退治の仕事だけ」

「・・・なるほどな」

だから掲示板にも妖怪退治の求人しかなかったのだろう。

「でも、帰るまでは何か仕事見つけてもらうからね」

霊夢が振り返りつつ言う。

「あぁ、俺も霊夢に迷惑かけたまま生活しようとは思ってないさ」

「そう言う気持ちがあるだけ良いことね。期待してるわ」

「おう」

明日から求人募集の張り紙が貼られるかもしれないから1日1回は人間の里へ訪れるかと思った俺だった。

「ん?」

博麗神社に着くと賽銭箱の上に1枚の紙が置かれていた。

霊夢がそれを手に取って見ると「はぁ」とため息をした。

「何見てるんだ?」

「これよ」

霊夢が見せてくれたのは文が発行していると言う文々。新聞だった。

「ん?なになに?」

霊夢から貰った新聞を読んでみる。

「『神隠しで幻想郷に迷い込んだ青年!現在は博麗神社に居候?!』って、これ俺のことじゃねぇか!」

新聞には俺の名前やおそらく妖怪の里で撮ったのだろう俺の写真が。

その写真は霊夢と魔理沙と写っている写真とニッと笑っている写真が写っていた。

「あーあ・・・岳、マズイことになったわね」

「は?マズイって、俺の存在が幻想郷に知れ渡ることがか?」

「そうよ。私たちや人に被害を加えない妖怪なら良いけど、被害を加える妖怪にとっては貴方は神隠しによって迷い込んだ人間だから襲っても大丈夫だって思ってるでしょうね」

「げっ・・・それじゃあこの新聞自体が手配書みたいなものじゃないか!」

「はぁ・・・これで貴方が行動するたびに付き合わないといけないのか・・・正直面倒くさいわね・・・」

「す、すまん」

「いいわよ。そのかわりこれを撮った文にはお仕置きが必要ね」

霊夢はため息をした。


この新聞はもちろん博麗神社だけに配られた訳はない。

魔法の森で読んでいた人形使いは

「へぇ、魔理沙こんなこと言ってなかったわね・・・。今度聞いてみようかしら・・・」

森の入り口で店を開いている店主は

「博麗神社に青年がいるね・・・。霊夢はなんで彼を外の世界に帰さないんだ?」

妖怪の山にある神社では巫女が

「へぇ~、幻想郷に迷い込んだ青年、古郷 岳さんですか。お友達になれるかしら?」

妖怪の山では

「文!これ本当!?またデマじゃないわよね!?」

「ホントですよ~。なんなら行ってみたらどうです~?あっ、でも岳さんは私の取材対象ですので横取りは禁止ですよ?」

竹林の中にある屋敷の中では

「ねぇ、永琳。これ知ってた?」

「はい、治療しましたから」

「どんな感じだった?」

「さぁ、どんな感じかと問われましても・・・普通の青年としか・・・」

「ふぅん・・・そう」

人間の里では

「へぇ。慧音知ってた?」

「あぁ、今日も寺子屋に来てたしな」

「どんな奴?」

「いい人だよ。礼儀正しいし」

「へぇ~」

湖では妖精たちが

「人間が霊夢のところにいるんだって?だったらアタイの強さを教えてやらないとね」

「ちょっとチルノちゃん・・・人間にそんな乱暴なことしちゃ駄目だよぅ・・・」

そして湖の近くに建っている洋館では

「パチェ、何見てるの?」

「これよ」

「あぁ、あの天狗の新聞ね・・・へぇ、興味深いのが載ってるじゃない。咲夜読んだ?」

「えぇ、読みました。霊夢が人間の青年を神社に住まわすなんて今までにない件ですから。もちろん、それが本当ならの話ですけど」

「嘘だったらあの天狗にお灸を据えるだけよ。咲夜、頼みがあるのだけど」

「何ですか、お嬢様」

「その青年、古郷 岳を連れて来てくれないかしら?興味があるわ」

「かしこまりました」


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