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Artificial Intelligence War  作者: 東雲 良
第三章 人工知能戦争
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戦争開始




 理系高校生はスマートフォンに指示を飛ばす。



「セレナ。新タスク設定、レアメタル確保ルートを頼む」


『オーダーを承認と言いたいところですが、レアメタル奪取プロトコルと命名します』


「セレナは野蛮なの嫌いだろ。気を遣ったつもりだったんだけど」


『ありがとうございますボス。しかし一言お言葉を許していただけるのなら、そんな場合じゃないぞと言って差し上げたいです』


「じゃあやるぞ、レアメタルを手に入れる」


『オーダーを承認。……回収業者の車両にアクセス完了。無事に文化財指定の物品を国際研究所へと運搬し終えたようです。つまりレアメタルの現在地はこちらです』



 地図アプリが起動してピンが立つ。


 二キロほど離れたその場所が国際研究所らしい。レアメタルを手に入れるにはそこに足を運び、研究所のセキュリティを突破して目的の物を見つける必要がある。


「使える交通機関は?」


『オブスのせいで道路も一部封鎖、電車もいつ停止するか分からない状況です。使えそうなのは自転車かバイクでしょうか』


「免許ないの知ってるだろ」


『自転車もありません』


「徒歩だな」


「ノー」



 と、そんな風に否定の言葉を挟む少女がいた。


「建物から建物への跳躍を推奨します」


「へ?」



 問いかけは待ってもらえなかった。


 陸斗の腰に手が回されたと思ったら、ふわりと足が浮いた。

 そのまんまであった。

 ロケットみたいに夜空に向かって飛び上がる。


 バネのような膂力によって、メアリーが凄まじいジャンプを敢行したのだ。


「……ッ、ッ、ッ!?」


「? 顔が引き攣っています、陸斗」


「誰のせいだっ‼」





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