正体と偽物
明日から夏休みっ!
受験生なので夏がんばります!
週一ペースになると思う!
7月中は結構出すと思います!
授業の鐘が鳴っていた。
俺は先生からの許可を得て穂美と文乃に学園を案内してもらっていた。
「ここは実験室です。普段、私達はここで魔法の実習をしています。後ここでは家庭科で調理実習をしたり、理科の普通の実験もしています」
「そうなのか、にしてもこの学園はめっちゃ涼しいな」
今は気温が38度もありエアコンをつけてても少し暑いくらいだし、でもなぜこの学園は教室はもちろん廊下も涼しいんだ?
「まあこの学園は教室、廊下、体育館、校庭に床冷暖房と璧冷暖房があるからねっ。めっちゃ涼しいわけですよぉ〜!」
ぐっ!と親指を立てて文乃が俺の方に向けてくる。
「でも金もめちゃくちゃかかるだろ?国とかも黙ってないんじゃないか?」
と、歩きながら2人に質問する。
「ここは国の観光物の一つとなっていますから。オベロンに来る観光客も多いですし、国で設けた金の4分の1くらいをこのローゼンクロイツに分割しているんです」
なんだこの学園凄すぎだろ。
4分の1って日本だったらまず税金下げてるな絶対。そんなことを思っているうちに俺は自分の教室に帰ってきた。
「どうでしたか?この学園は?」
「想像していたより凄かったよ。正直超驚いた」
そうでしたかと言わない穂美に文乃がちょっかいをかけていた。
「先生、俺が呼ばれた理由ってなんすか?」
俺はその日の放課後、ちょっといいかとゲーセンでゲームしてる時に金出せと言う不良のような威圧で声をかけてきた朝霧先生。
要は何かと聞くと向こうで答えると言われ、まじ元ヤンかと思った。
「とりあえず入れ」
俺はいい風が吹いている会議室の中に入った。俺は近くにあった席に座って先生の方を見た。
「今日お前を呼んだ理由はクラスメイトについてだ。お前は狭山と一文字をどう思っている」
「どうって...…俺は彼女達はいい奴と思っていますよ。なぜこのクラスにいるのかわからないくらいです」
俺は今日の授業で2人を見ていた。穂美の場合は勉学だと俺と全然違く、全ての問題を完璧に解き明かしていた。みずから先生たちに納得させるほどのスピーチを話していた程だ。文乃の場合は勉学は平均以下だが実技では才能を発揮していた。魔法の実技では先生の話が終わる前に魔法陣を完成させ、発動直前までしていて寝てた。軽音や美術でも人一倍頑張ってもいないのに制作時間5分の作品でコンクールに金賞する程だ。
「そうだな。あの子達は勉学については素晴らしい成績を残している。この学園では間違いなく1位だろう。でもなぜ彼女達はこのクラスになっているのか分かるか?」
「そんなの俺がわかるわけないじゃないですか。俺が前の国で言われてたあだ名知ってます?のび太ですよ?テストではオール〇点、実技の評価もCばっか」
「そうか?本当にお前という人間はそうなのか?お前が転生してきたことは知っているんだぞ?」
俺はその言葉を聞いて驚いた。まあ当たり前の反応だろう。自分がこの世界の人間じゃない。けどこの世界にいる。転生しかないだろう。
「お前の姉のことも知っているんだぞ?」
俺は少し黙り込んでしまった。カチッカチッとなる時計の音もうるさいくらいだった。
1、2と時が過ぎていく中俺は喋り始めた。
「だから何ですか?姉は三年前に拉致されたんですよ?」
と言い残し俺はドアをあけ会議室を去った。
その後、この件で呼び出されることは無くなった。
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