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イマゴロセツナ 詩集

惑星スノーボーダー

作者: keisei1

 

  

 ラジオから流れる 地球の隅の雨音


 少年はスノーボードで 宇宙の果てまで飛んで



 積乱雲は上昇中 ノイズ混じりで



 スピーカーを揺るがす 昨日の暗い傷痕


 小さな爆弾が どこかで破裂したとか



 祈るまでもないよ 僕らの船は大気圏突入



 地球のどこか遠くの 銀河に浮かぶ涙を


 ポケットに仕舞った ハンカチで拭って 浮かぶは空の上



 僕らがつけた爪痕 一吹きで消えそうだけど


 駆逐艦で突進 名残を残そうよ


 

 ディスト―ションのかかる 惑星のヒストリー


 

 汚れて 傷ついて 傷つけて 周るこの星


 DJが適当に流した メロディーに合わせて



 乱気流は激しく 電波塔を揺るがすよ 


 僕が銃を乱射するから 海を渡れ



 地球のどこか遠くの 天の川に浮かぶ夢を


 壊された衝撃を それでも受け止めて 船は星を巡る



 僕らの残した日記帳 星屑にもならないけど


 破れかけの教科書に 僕らの悲鳴を殴り書きしてよ



 歪む惑星の音

 

 揺らぐ惑星の音


 振れる惑星の音


 衝撃波で撃沈する惑星



 そうさ 今から 鞄に荷物を詰めていこう


 そうさ 明日には 見知らぬ土地の向こう側で


 そうさ 今から みんなで会う準備を始めよう


 そうさ 明日には 昨日の痛みを拭えるさ



 ハミングして 心をスキャンして 行こう



 地球のどこか遠くの ブラックホールに飲まれて


 僕達の歴史も いずれは紙屑に変わる



 それでも 銀河の果てまで 届けようと願っている


 雑記帳に スケッチブックに メモ帳に 残した夢を


 僕らは抱えて回る いつでも どこででも もう一度会えるさ



 まだまだ 明日の予定は未定 


 南風に乗って ゆっくり緩やかに


 時に激しく 船は上昇していく途中です





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