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裁判を終えてⅢ
「これで、いいんだな」
固定電話を置き、警察に囲まれたその男は彼らにたずねた。
「ああ、いい演技だったよ。さ、いこうか」
「おいおい、話が違うじゃねえか……捜査に協力したらお咎め無しだって、
あんたらそういってたじゃねえかよ」
「ん? 何のことだ?」
「テメエら、だましやがったな!」
隠し持っていたナイフで警官に襲い掛かろうとするが、腰を上げると同時に
脳幹を数発打ち抜かれ、息絶えた。
「すぐに成田のラウンジに人員を張り込ませろ!
当該搭乗口の空港業務は警察OBの職員が対処する。
それと、その大きな生ごみはプロセッサーで
ペーストにしてから生ごみ処理機で分解しておけ、肥料を作れるあれでだ」
OB合わせ総勢数百人の警官が動き出した。




