第2話:「たった5行で、こんなことが」
第2話:「たった5行で、こんなことが」
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前回、「AIは魔法の箱じゃない」と書きました。でもね、あれ、続きがあるんです。
魔法じゃないけど、「道具」としての性能は、正直ヤバいっす。
使い方さえ分かれば、ほんの5行の指示だけで、物語の“原型”が生まれる。
さて今回は、私の属性(メイド好き+ボードゲームのリプレイ妄想好き)をぶっ込んで、こんな5行プロンプトを投げかけてみました。
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ジャンル:現代×サスペンス
舞台:閉鎖空間(廃ビル)
主人公:メイドさんとお客さん
目的:真実を探る/脱出する
トーン:やや不穏、心理描写を重視
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で。それからどうなると思います?
こちらが、その5行でAIが出力した“物語の種”です。
物語の種はここから --
高級メイド喫茶の常連客である「私」は、ある日、見慣れたメイド・小鳩と共に目を覚ます。
そこは廃ビルのような無機質な空間。扉には「GAME START」の文字、見知らぬカード型の端末。
小鳩は状況に戸惑う素振りを見せるも、なぜか“ゲームのルール”を知っているようだった。
部屋の一角に設置された赤いボードに、こう書かれていた――「制限時間24時間。脱出失敗=記憶の初期化」。
私は“お客様”として、小鳩と共にこの空間に隠された真実と、脱出の条件を探りはじめる。
-- ここまで
どうでしょう?
個人的には「これはボードゲームのネタになるかも」(ごほん)と咳払いしたくなる感じでした。笑
もちろん、このままだとまだ“粗削り”ですが、物語としてのパーツはすでに揃ってるでしょ。
・メイドさんはただの従業員か、それとも黒幕か?
・このゲームは誰が仕掛けたのか?
・記憶の初期化ってどういう意味?
……という感じで想像が広がっていくはず、です。
応用すれば「ボードゲーム風」にしたり、「ゲームブック」(14へ進めで分かりますか?)、あるいは「3つのエンディング分岐(ノーマル、グッド、バッド、裏)」を盛り込めば、遊びにもなります。
つまり、あなたは「可能性のカケラ」を手にしているということ。
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次回は、この“種”を実際に1話分の短編に育ててみる予定です。
そこではAIに任せっぱなしにせず、こちら側が「作家視点で育てる」プロセスもお見せします。
育ててみたい人も、読んでみたい人も、次回までしばしお待ちを。
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次次回予告(エピソード4)
「AIに書かせた短編を、プロの作家視点で“○○”してみたら?」
お楽しみに!