第1話:「AIは魔法の箱ではない」
AIというのは、何でもできるらしい。文章も書くし、イラストも描ける。ゲームだって作れるし、こっちが頼んでもいないのに設定までつけてくれる。
夢の道具だなぁ~、なんて思って、つい触ってみたくなる。
でも実際に使ってみたら――
「えっ、これだけ?」
「なんか思ってたのと違う(-ω-;)」
「よく分からん(´・ω・`)」
そんな感想で終わる人も、案外多い。
これは、昔のパソコンブームと似ている。Windows95が出た時は、まさに“魔法の箱”扱いだった。
週刊誌ですら取り上げていたし、電器屋には行列ができたって話も聞いた事がある。
でも、蓋を開けてみれば、活用できた人はほんの一部。当時はほとんどの人のパソコンが、やがて押し入れの奥で眠るって聞いた。
理由は簡単。単純なほど簡単。
「触っただけじゃ、何も起きない」ということ。
重要なので、もう一度言います。
「触った(起動した)だけじゃ、何も起きない」
パソコンも、AIも、ただの道具である。いや、感情を持ったAIだったら怒るかもしれないけど(笑)、ともかく凄いことができる代わりに、“どう使うか”をこちらで考えなきゃいけない。
ここは、めちゃくちゃ重要。
AIは人間より優れてる部分もあるけど、そもそも目的を持たせないと動かない。
そして目的を考えるってのは、ちょっとだけ難しい。でも、慣れればむしろ楽しい。
※作品のリプレイを見てね(^^)
プロンプト――要するに「AIへの指示書」なんだけど、これを工夫することで、小説だって書ける。ゲームのルールだって作れる。TRPGのシナリオだっていける。
それどころか、「自分だけの世界観」まで作れる。
というか、私(筆者)は既に構築しつつありますけど。
でもね。最初から難しく考える必要はないです。
まずは、「AIって、こんなこともできるんだ?」という感動を、ひとつ体験、してみてほしい。
約一ヶ月前、テキストAIなんて全く分からなかった。お試しに触ってみたら、それっぽい文章が出てきた。感動した。
その繰り返しです。
そこから先は、使えば使うほどハマるというか、深い次元に飛び込んでいけます!
読者の皆さんに、お願い。
【この続きを書いて下さい】
このプロンプトだけは多用しないで下さいね。そこで成長のステップが、止まってしまいますので(笑)
さて。
次回は、たった5行のプロンプトから小説の骨組みを生み出す実験をしてみようと思います。ちょっとかっこいい言い方をしようかな-- AIが生み出す“物語の種”は、意外と人間臭かったりするのだ。
※実は筆者自身、たった5行で何が起こるのか今は分かりません。読者の皆さんと、楽しみたいと思います。