彼女ができたらしい
俺は、葛城貴。高校3年になる、彼女なし、取り柄無し、金なしの寂しい男の子だ。
先ほどバイトが終わり、絶賛帰宅中である。
(あぁ、なんかいいこと無ぇかなぁ。てか、彼女ほしい,,,)
そんなことをぼんやり考えながら歩いていると、突然声をかけられた。
???「そこのあなた!少しいいかしら!あなた、名前は?!」
スマホを見ている顔を上げると、そこには小柄な黒髪の美少女が立っていた。
(この人かわいい、てか誰だよ!いきなり声かけてきたと思えば)
そんなことを思い、
貴「自分は、葛城といいます。すみませんが、どこかで会ったことありますか?」
と、尋ねた。
すると、その黒髪美少女は
???「そう!やっと会えたわね!私は、氷上麗子よ!あなた、私の彼氏になりなさい!」
と、言ってきた。
俺は訳が分からず、困惑してしまった。
(氷上麗子?どこかで聞いたことあるような気がするけど、思い出せねぇ,,,)
(てか、今彼氏になれって言った?!)
どうすればいいか分からず、立ち尽くしていると
麗子「ねぇ!返事は?女の子にここまで言わせておいて断るつもりなの?!」
貴「あ,,,あぁ、まぁ俺でよければよろしくお願いします,,,」
(まぁ、かわいいし、こんなの棚からぼたもちみたいなもんでしょ!)
訳は分からなかったが、かわいい女の子と付き合えるならそんなの些細なものだろうと思い、返答をしてしまった。
そう、してしまったのだ,,,
後々、適当に返事をしたこと後悔することになろうとは,,,
麗子「やったぁ!ようやく付き合えた!夢が叶った!私、幸せになるよ,,」
麗子が何か、小声で言っているがよく聞こえない。
貴「ん?なんか言った?」
麗子「んーん、何でもない!そんなことより、これからよろしくね!貴!!」
貴「おぅ、よろしくな!」
(ん?俺、下の名前なんて言ったか?)
貴「なぁ、俺、下のなm」
麗子「それじゃあ、またね!」
貴「え?ちょ、なぁ、おい!」
(連絡先も交換して無ぇのにどっか行っちまった,,,)
そそっかしいなと思いつつ、ほんとに彼女ができたのだろうかと思う貴。
二人はこれから、どうなっていくのだろうか??
読んでいただき、誠にありがとうございます。
趣味で投稿を始めてみました。
素人なので、気になる点が多いかと存じます。
感想に書いていただけましたら、可能な範囲は治すよう努力いたしますので
何卒、楽しんで読んでいただけたらと思います!