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第二話

フルムーンと申します。 オリジナルの小説(漫画小説)をブログにて公開してます。もちろん全て完全に無料! ぜひ、見にきてくださいね(*^^*)


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無料小説 AGE-原罪あらすじ→世界が二つの陣営に分かれ、各国が戦火を交える世界大戦の時代、大空を駆け巡る”蒼き狼”と恐れられた一人の戦闘機パイロットがいた。その名はジャンジャック・スオウ。地獄の業火に焼き尽くされた極限の戦場の中で、生きる意味と希望を探し求め、それなのに大衆に憎まれ大切なものを次々に失い、絶望に苛まれながらも、それでもこの戦争の時代を生きて生きて生き抜いた、スオウとそのライバル達の栄光と落日、命の煌めきと死闘の物語。


DESTINY OR FATE-運命の輪

SCARLET LOVESONG-暁の情熱

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アライアンス(同盟)とアンタント(協商)の、両陣営が戦火を交える世界大戦の時代。


アライアンス陣営盟主国のドゥーシェ北東の海域を、同国戦闘機エースパイロット、ジャンジャック=スオウが、随伴する小型戦艦の護衛のため、彼の専用搭乗機"蒼き狼"で航行中であった。


ここでこの物語の主人公、ジャンジャック=スオウについて供述しておこう。


20数年前に、アライアンスとアンタント両陣営において巻き起こされた、第一次世界大戦戦火の最中その卓越した手腕から、軍用航空機の中でも戦闘機を戦争の主力にまで押し上げた、まさに第一人者といっても過言ではない男であった。スオウの生家は、石油、建設業、鉱山開発を生業とし大いに隆盛を極める、大金持ちジャンジャック家で、彼は末の三男坊である。彼自身は家業を継ぐことなく(これも詳細は後述することにする)、第一次大戦勃発前夜にドゥーシェ軍に入隊し、戦争がはじまると数多の空戦をくぐりぬけてきた、この時年齢37歳の、歴戦のパイロットである。


月明りがなんともまばゆい波の静かな夜であった。小型戦艦とスオウは、ドゥーシェ北東方向に海を隔てた場所にある地域、"アラク地方"へ向けて航行中。このアラク地方はもともと第一次大戦前までは、ドゥーシェ領であったが、一次大戦でドゥーシェ(アライアンス陣営)が敗北すると、ドゥーシェ本国から分断されてしまった。第二次大戦が勃発すると、アラク地方もアライアンス陣営に加わり参戦した。すなわち現在航行中のこの小型戦艦は、アラク地方援護と戦力増強のため、現地へ移動中なのである。


(あきらかにおかしい.......。)


スオウは恐ろしいまでに常に冷静沈着な男であるが、この時ばかりは胸中メチャクチャに焦っていた。


スオウが護衛するこの小型戦艦は、一次大戦以前から使われている最新鋭とは程遠い、いわゆる"ボロ船"で、それを援護するのはほぼ、彼の戦闘機"蒼き狼"だけであり、本来戦艦の護衛にあたるはずの、駆逐艦や潜水艦も皆無であった。この任務について海軍首脳は、この海域はドゥーシェが制海権を完全に握っているため、通常では"絶対にありえないこの手薄な態勢"でも問題なしとの見解であった。


(こんな手薄な防御態勢、いや、そもそもこんなの防御などとは言えない。海軍首脳の無茶ぶりなど今に始まったことではないが、急にやばいレベルの数の攻撃機が現れて、戦艦に魚雷をぶち込んできたら、ないし駆逐艦もないのに、いきなり潜水艦が現れて魚雷をぶち込んできたら....、戦闘機でどうしろという!?何の太刀打ちもできん.....すなわち、いっかんの終わりだ.。)


不安要素はまだある。この時スオウとチームを組んで航行する戦闘機がもう一機、少年兵、カズキ=キサラギが搭乗する戦闘機、"ブリスター"である。カズキは年齢12、3歳。ドゥーシェ南西方向にある島国出身で、そこは参戦国ではなかったが、軍略上の観点から戦争に巻き込まれ、結果的に捕虜となってドゥーシェ戦闘機パイロットに補充されてしまった、世にも哀れな少年兵である。


この少年は、突貫工事的になけなしの訓練を受け、戦闘機をあてがわれ本作戦が初めての任務として参加しているわけで、いわゆる使い物にならない。


この世にも不幸な少年搭乗機"ブリスター"と、スオウ搭乗機"蒼き狼"、小型ボロ船戦艦の、これまた世にも奇妙な、前代未聞のきちがい作戦が遂行された経緯は次のようであった。


数週間前、ドゥーシェ国王臨席のもと、政府閣僚、陸海軍の作戦、指揮を全面統括する参謀本部、および軍令部の主要メンバーが参加する、最高国策機関、"軍部政府連絡相談会"に、スオウは席次末席(階級少佐。いわゆるメンバーの中で一番下っ端)で、作戦主席参謀の立場で参加した。そこで海軍首脳は、ドゥーシェ南方の、アンタント陣営殲滅と資源を求めて、大々的な軍事作戦を立案し、その予算(軍事資金)を要求、通そうとしたのだが、スオウだけが、あまりにも現実を顧みない無謀な作戦として反対。そのため予算が下りなかった。


すなわち、海軍首脳が推し進める大々的な作戦遂行の、完全に邪魔をした形になってしまったスオウに対し、報復設置として主席参謀の地位をはく奪、そのうえで、今回の嫌がらせ作戦を組まれ、ぶっこまれてしまったのが本当の話である。


作戦の最中、あまりにも静かすぎるこの夜に、それは嵐の前触れの静けさなのか、スオウの焦りはますます強くなった。


(こんな状況で、こんな時に、もし、アイツが来たら.......。)


スオウは一人の、一次大戦時に活躍した、バルドーの戦闘機エースパイロットのことを思い浮かべた。その男は空気を切り裂き、艦砲吹きすさぶ弾丸の嵐をものともせず、彼の戦闘機"ファイアースピリット"で、敵を容赦なく撃ち落としていった恐ろしい"悪魔"である。直接対決したことも面識もなかったが、その戦慄は、スオウの耳にも聞き及んでいた。


皮肉にも、彼の想像した悪夢はこの先現実のものとなる。"悪魔"その名はシゲハル=ムラサメの乗る"シューティングスター"が、目標"蒼き狼"を確認、高度を徐々に下げた。


さあ、ショータイムの始まりだ!

ブログにてAGE-原罪 第7話までアップしました。

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