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【詩集】Shangri-La

夏の終わりの夜に

作者: 野鶴善明


 夏の終わり

 夜風の吹くホーム

 遠くに花火が上がる

 旅立つ僕を許しておくれ



 幸せになりたかったのに

 どうしてもできなかった

 わかりあおうとすればするほど

 わがままだけを言い合って

 傷つけあう日々

 ほんのすこしだけでも

 譲りあえたらよかったのだけど


 あなたを殺すか

 自分が死ぬか

 堂々巡りの末に出した答えは

 あなたから離れること

 生きていれば

 生きてさえいれば

 なにかを見つけられるかもしれないと


 暗闇に咲く花は

 あなたの未来だと思いたい

 あたりを震わす爆音は

 祝福の声だと思いたい

 消えない悲しみの向こうに

 あなたの幸せが待っていると信じたい



 夏の終わり

 鉄橋を渡る夜汽車

 遠い思い出に舞う花火

 旅立つ僕を許しておくれ


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― 新着の感想 ―
[良い点] 見逃していましたっ! 野鶴様の作品!! 切な素敵作品でした。 やっぱり素敵なのです〜。 読ませていただき、ありがとうございました!
2022/10/10 21:11 退会済み
管理
[良い点] 『旅立つ僕を許しておくれ』 そして『汽車』 ぐっと来ました。 もう夏も終わりですね…
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