今度は「やるだけやった。」
前期日程で合格することができた。
我がポンコツ船は、どうにかこうにか目的の港についた。
それで輝かしい我が世の春、人生の絶頂を感じたか?
実は、そうでもなく目標が消えた喪失感を感じたのだった。
高校生が部活動を引退するときに近い感覚だったのかもしれない。
予備校の講師にお礼のあいさつに行き、そのあと、空いた教室に勝手に入り、椅子に座って5分間ほど周囲をみるともなく見た。
じきに飽きてきて席を立ち帰宅した。
それ以来、その教室に戻ることはなかった。
嬉しい、安心したのも事実で、喪失感を感じたのも事実だった。
しかし、高3の時と違って、浪人の時は「やるだけやった。」といえる。
自分なりに全力を尽くした1年間だった。
両親はとても喜んでくれた。
私が有効だと感じたことをまとめよう。
・大学を実見して、内発的動機(自分の内面から湧き上がる興味、意欲、関心)を得よう。
・先人の成功モデルを真似しよう。
・少ない意志力で、勉強を始められる環境に身を置こう。
・過去問をしよう。
受験勉強なんて実社会に出て役に立たないと言われるが、経験的にあまりそう思っていない。
高校のころは役に立たないと思ったが、長い間働いていると、なんでも役立つものだなと感じる。
私は、大学卒業後、開発部門で働いている。
その職業経験から、何に役立ったか書いておこう。
・数学 強度計算とか統計
・物理 飯のタネ
・英語 米国特許の先行技術調査
・国語 現文 報告書作成、契約書の確認、メール作成などをまともな日本語で作成、確認
漢文 中国特許の先行技術調査のときに無いよりまし
・地理 海外へネット投資するときにちょっと役立った程度。出張のときの地名ぐらい?
・過去問 仕事はOJT(on the job training)という名の放置だったので、新入社員時は過去の先輩の書類を見て書き方を学んだ。これが一番役立ったかも…
ちなみに海外特許調査について少し説明すると、今は機械翻訳の精度がかなり上がっている。
しかし、部分的には妙な翻訳の場合があり、訳のわからない機械翻訳だけをこねくり回すぐらいなら、原文と訳文を見比べたほうが早く理解できたりする。
妙な機械翻訳が出てくるのは、多分、元の中国語や英語の表現がちょっとおかしいか、接続詞でつなぎまくりだったりするせいだと思う。
特許で使われる簡体中国語のうち頻出の漢字だけ覚えてしまえば、特許図面と中国語の請求項を見てるだけでもなんとなくのところはわかってくる。
最初は高校時代の漢文の教科書をもっていき、始業前に読んだりした。
漢文が役立つ日が来るとは思わなかった。
いかがだっただろうか。
少しは役立つ情報があっただろうか?
田舎在住の県で中位ぐらいの高校だと、真似するモデルが身近にいない人もいるだろう。
そのような昔の自分やクラスメートと似た状況の人を念頭に書いてみた。
世間にもっと良いやり方が星の数ほどあるだろう。
ぜひ、それを学んで真似てうまくやってほしい。
最後に、いつの時代も自分自身に対し「やるだけやった。」と言えることは大切だと思う。
そして、やるだけやる行動力を生み出すのに一番有効なのは、内発的動機を得ることと感じる。
そのためには大学を実際に見ることが有効だと思う。
例え失敗しても「やるだけやった」という記憶は、何より自己を認めることにつながる。
それが部活でも勉強でも何でもいいと思う。
さらに、それが目標達成につながった記憶となると最高だ。
あなたの「やるだけやった」という記憶が、成功体験につながることを祈ってます。
おしまい
2022年2月11日




