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パステル銀河  作者: れみ
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1・宇宙のハジマリ

 むかしむかしあるところに、パステル色の銀河があり、おじいさんとおばあさんが住んでいました。


 ある日、おじいさんは隣の銀河へ首狩りに行きました。おばあさんは向かいの銀河へ借金の取り立てに行きました。


 出かけている間に台風がやってきて、パステル色の銀河は雨に流されました。

 銀河はどんぶらこどんぶらこと、宇宙を流れていきました。そして、パステル色の海蛇になりました。


 おじいさんとおばあさんは海蛇に命令し、新しい銀河を作らせました。一つはチャーハンの銀河で、もう一つはお茶漬けの銀河でした。


 おじいさんはチャーハンに、おばあさんはお茶漬けに住みましたが、あまりにも熱くて五分で上がってきてしまいました。

 二人はパステル色の牛乳を飲み、星に乗って旅に出ました。


 海蛇は一人になってしまったので、チャーハンとお茶漬けを作り続け、長く尖ったしっぽで時々隕石を砕きます。隕石のかけらは塩こしょうになります。


 おじいさんとおばあさんは百二十歳を超え、元気に旅を続けています。たくさんの銀河を通り抜け、髪も肌もつやつやです。


 おじいさんとおばあさんの通ったところは、新しい宇宙になりました。パステル色の海蛇に囲まれた、丸くて柔らかい宇宙です。ぽよんぽよんと星が飛び交い、チャーハンとお茶漬けのいいにおいがします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おじいさんとおばあさんが創世の神様のよう。 お茶漬け銀河とチャーハン銀河をつくってしまうなんて。 それにしても美味しそう(笑) [一言] 新しい感想機能をつかってみます(笑) とりあえず…
2019/11/06 20:19 退会済み
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