人生を30歳で終えるなら
人生を30歳で終えるなら、私の人生は10年ない。
数年の人生は短いと思われるかもしれない。
もし、悲観するなら、もっと永く生きていくべきなのだろう。
でも、私は悲観できない。
生きることに疲れたとは思わないし、深刻な悩みも特にない。
やりきったとも思っていない。
単純にあと数年で十分だと思えるのだ。
もし、あと数年の人生を一生懸命生きようと思うなら、今から寿命を迎えるまで生き続けるべきなのだろう。
でも、私にはそんな気力はない。
もう終わっているのだ。
心は死んでしまっていて、頭だけが動いている。
人生を終えることにさえ大きな感情が湧き出てこない。
それはなるべくしてなったこと。
きっと私は楽しんだのだろう。
あとは余生だ。
他人よりも人生の規模が小さくなっただけなのだ。
それでも美しいと思えたなら、十分じゃないか。
人生を30歳で終わらせるのも悪くない。
むしろ善い。