World of the end 終わりの始まり
「は?」
「まあまあ、とりあえず〜俺と一緒に、家族ごっこしようにゃ! 新婚夫婦の設定だよー夫である俺が終焉にベタ惚れって設定でどうだ!」
「待っていた」とつぶやいた彼の言葉に首を傾げると、彼に手を引っ張られてしまう。
「いやいやいや! 腕抜ける! てか、私が嫁とかありえないから!」
「ぷーっ・・・シューティヲンは注文が多いなぁ・・・じゃーあー、兄妹設定でどうだ! シスコンの兄とツンデレブラコンの妹! 血のつながりがあるにも関わらず、2人は毎晩愛を確かめ合うために身体を--」
「やめーい! アホか!」
「兄妹愛なら、問題なしだよね! あんな事やこんなことしても!」
「問題しかないわ!」
早くも彼のペースだ。
恐ろしいな・・・
叫んだせいで頭痛がする。
本能が彼には近づくなと言っている。
いやほんと、この人危ない人にしか見えないから
「じゃ、じゃあ、私はここで--」
彼から逃げようと彼の手を私の腕から離して、距離をとる。そして猛ダッシュ--
「行かさないよ」
走り出そうとした私の手を彼が掴む。
振り向いた私に彼は冷たく強い意思の宿った瞳で私を見る。
「気づいてるんだろ? この現状に君の力--いや、呪いが関係している事を」
私は3歳の頃、親に捨てられた。
何故か私の背中には「終焉」という文字が刻まれていた。その文字を気味悪がった親は私を捨てたらしい。
私は自分の背中がどうなっているか見た事もないし見たいとも思わない。ただひとつ言えるのは、孤児院の先生や友達曰く文字は痛々しい程に赤く腫れ上がり背中に彫られた様になっているらしい。そしてその字は年々濃くなっている。
6歳の時に義理の親--家族だと言ってくれた奴らに私を引き取られ10年間育ててもらい、今日捨てられた。
背中の傷を人々は呪いだと言った。
この傷が疼き始めた頃、世界は終わるのだと。
「--んで、私なの」
「・・・・・・」
「なんで私なの・・・私はいない方が良かったの? わからない・・・分からないよ! 頑張っても頑張ってもこの傷は消えなくてどんどん熱くなる! 痛いよ--痛いよ--」
彼に掴まれていない方の右手で胸の辺りを握る。
痛むのは背中の傷なんかじゃない。
胸が痛むんだ--
今まで幾度となく流してきた涙は、不思議と出てこなかった。出てくるのは深い溜息と自己嫌悪の言葉。
私は何でこんな使命を背負わされているのだろう。
誰に呪われたのだろう。
もういっそ、このまま世界が死ぬよりも先に私が死んでしまおうか。
そうも考えた。
そして、彼から今度こそ離れようと彼を見つめると彼は--
泣いていた
さてさて、明日がいよいよ最後です。
なんか、薄っぺらい話になっちゃったけど、ごめんね(๑´ڡ`๑)テヘ
また明日ー




