家族旅行ー瀬崎家編ー
「正樹みーっけッ!!」
ガバッ
「寄るな変態ッ!!」
バキッ!!
しばらく見ないうちに、息子が汚い言葉を覚えました。
しかし、しばらく放置しててもお父さんが言ったこと覚えててくれたんだね!パパは嬉しいよ!
でも、
「正樹酷い!!パパに向かって鳩尾に肘あてくらわすなんて!」
そう樹は腹をさすりながら正樹に言うが、無視された揚句遅れて着いてきた芝崎にも
「樹様。先ほどのは明らかに正当防衛が成り立ちますが」
「家族との間に正当防衛などという言葉はない!ちなみに俺の頭にはそもそもない!」
「チッ、なんだ親父か」
「今正樹チッて!?」
文句(正論)を言われ、入る前と同じようにしょぼんとしていた樹だが。
「おとうさーんvVどうしたの?そんなところで?」
「おぉ!!My エンジェル!会いたかったよ真人☆」
「おとうさーん。しっかりしてぇー(頭)、大丈夫?」
「やぁ雫☆パパはいつでも元気だよ♪」
すぐさま後ろから抱きついてきた末っ子真人と長女雫の顔を見るなり元気になり、
「いやぁーどうだい?久しぶりのお父さんとの遊園地は?満喫してる?」
「うん!楽しいよ!!お父さんありがとー☆」
「まぁまぁね」
「楽しい、です」
「うん」
とりあえず気を取り直して感想を訪ねてみると、案外素直な答えが返ってきて、更に舞い上がった。が
「とりあえず、お前がいなけりゃもうちょっと楽しいかもな」
長男正樹によってたたき落とされることになる。
そのままフンッとそっぽを向いた長男に樹は
「正樹ぃ〜お前、どうして最近パパにそんなに冷たいんだい?」
パパは悲しいよと付け足しながらすがりつく。が
「寄るなっつってんだろうが!クソ親父!!!」
「まぁ、正樹!お下品な!」
「一片死ねよ親父」
回し蹴り(回避したが)が見事樹の頭(があった場所)へと飛んできた。
しかも、そのあと捨て台詞?を述べてそのまま去っていく。
そんな後ろ姿に樹はまるで捨てられた子犬のような眼をしていた。という・・・(by雫
そして、それを遠巻きに見ていた瀬崎一家。しかも、子どもたちは終わったと見るやまた地図を広げて次行く場所をみんなで楽しそうに決めている。
そんな姿も可愛いよ、娘たち。だが、パパは何故か寂しいよ・・・ちょ、目から汗が・・・
てか、正樹。何で、何で
「なんであんな子に育っちゃったんだろうか・・・正しい後継者にってことで小さい頃から修行だってやらせたし、一番手ほどきしてやったし・・パパの名前だって入れたのに・・・」
そうひとり(隅っこのじめじめした影の方)でウジウジしていると、いつの間にか後ろに来ていたサラに、肩をぽんっと叩かれ、超満面の笑みで
「お父さんの名前、入れたからじゃない?(ニッコリ」
天使の笑顔で死刑宣告を告げた。
その言葉を聞いた瞬間、樹は石化してどこからかヒビが入ったような音がしたとかしないとか。
そんなこんなで、結局サラはそのあと石化した樹のことはモロ放置で、子供たちに呼ばれるまま一緒にどこかへと消えてしまい、その場には
「樹様?樹様。そんなところに居られてはほかの方々に迷惑がかかります。モニュメントになりたいのでしたらあちらの隅に移動してください。樹様?」
「サラが・・・正樹が・・・雫に春奈に真人も・・・orz」
「・・・」
溜息をつきながら、ひとまず移動させるべく上司というのにもズルズルとひこずりながら、そばにあった休憩所へと連れて行った。
結局、なんとか回復した後でも瀬崎一家はまるで雲隠れしたかのように見つかることはなかった・・・
久しぶりでごめんなさい・・・
本当はもう少しあったんですけど、色々な理由により削除して、なんというか凄いさみしい文章になりましたが、楽しんでいただけたら大変嬉しいです。
これからも、こんなのでよろしければお付き合いしていただけると大変嬉しいです。
それでは