氷を溶かせなかったわたしへ
「彼女だけが私の内面を見てくれた」。社交界で“氷華の貴公子”と名高い公爵家令息・レイモンが選んだ少女は『氷を溶かした唯一の令嬢』と呼ばれた。──私では、氷を溶かすことはできなかったのだ。淡い失恋とそれから。淡々とした話です。
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