一話 『天才学校テロ集団(仮)』
とある作品に素晴らしい表現方法があり、引用させていただきました。
肌寒い鉄筋コンクリートでつくられた部屋に、明かりもつけずに集まる男が3人いた。薄暗い空間の隅に集まった男たちは、反響する声を気にせず何かを秘密裏に計画しているようであった。
「ここだ」
この3人のリーダーである原が、どこかの学校のパンフレットをちらつかせて言った。
「次のターゲットだ」
「あああ中?」 「なにそれ」
他のメンバーたちが困惑しながらパンフレットを眺めている。
「その辺の学校におじゃましてパンフレットをいただいた。場所がわからねぇから調べてくれ原田」
戦闘力を計測できそうなメガネをかけた原田がすぐにノートパソコンを取り出し、キーボードを打ち始めた。
「ここから1キロの場所にある。お前がおじゃました中学校がそれだ」
「あぁ、そうか…そこのパンフレット取ったんだもんなぁ……。」
……………………。
「よし、今からそこ行くぞ! 準備しろ…原田、しの」
「ヨッシャ、いっちょあばれるぜ!!」
もう一人の『しの』と呼ばれた身長9㎝ほどの小柄な男が、腰から爪楊枝程の大きさの剣を取り出した。
平和な町を騒然とさせる恐ろしい計画が企てられていた。
――3日後、……。
「よしついたぞ、ここが『あああ中学校』だ!!」 原が朝礼台の上に立って低いヴォイスで言い放った。
午前10時、生徒が勉学に励んでいるであろう時。恐ろしいテロリストがやってきてしまったのである。
「ここか……水道止められたり、落とした10円見つけるのに手間取ったがやっと実行できるな」 原田がしみじみと語った。
「よし!!……行っけぇー!!!!!!!!」
原が高らかに声を上げ、学校に走り出した。
ダッダッダッ!
「ぐかー...ぐかー...」
ドッドッドッ!
「すぴー...すぴー...」
ガシャーン!!!!!!
「うぎゃぁぁぁぁああああ!!」
「どわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ひでぶぅぅぅぅ!!!」
ピーポーピーポー!
―― 3分後、……。
警察に補導され、パトカーに乗る三人の男の姿があった…。
納豆は小粒に限る。