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透明な俺の青春1ページ  作者: カイザ
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俺達の夏休み その2

もっしんと愛染が水着を選んでいた同刻。


私は同じ生徒会委員の桃瀬を待ち合わせ場所のショパングモールの入り口で待っていた。


「お待たせー。愛華ー。」


手を振りながら桃瀬がやってきた。


少し大きめの黒い半袖にデニムのショートパンツ。ひさびさに桃瀬の私服を見た。


桃瀬は私の横に立つと少し伸びをした後に、


「それじゃ水着を選びに行きますかー。」


そう言ってモールの中へ入って行く。


今日、私達は来週、海で着る水着を買いに来たのだ。


最初に海の提案をしたのは愛染君で最初は足塚先輩は何か企んでいるのではないかと目を細めていたが、雪野先輩が「いいじゃん!行こ行こ!!」と言っていた為、足塚先輩も愛染の監視も兼ねて行く事になった。


その場にいなかった山本君は愛染君が後で連絡すると言ってたからおそらく大丈夫だろう。



「––––はぁ。涼しい……」


モールに入ると中に溜まっていた冷気が解放されこっちへ流れ込んできた。


「別に中で待っててもよかったのに……」

「待ってるだけじゃあ寒くなるだけだし、一緒に涼しさを味わいたかったの。」

「そう?」

「そーだよー。」


そんな事を言っている間に店についた。入り口から近いのがありがたい。


「ん?あそにいるのって……」


店に入ろうとした時桃瀬が周り細め店の中にいる人物達に指をさす。


「山本くんと愛染君だ。」


私は声に出すと、桃瀬は「あっ!本当だ!」と手をポンと叩く。


なんとなくだが、二人に気づかれないように私達は近づく。


「慎二って好きな人いねぇの?」


突然愛染君が山本君にそんな事を言った。


「おっ、恋バナかな?」


桃瀬は興味深々に二人の話に耳を傾けている。 ……顔にやけてるよ。


でも、私も興味がある。山本君––––今のしんちゃんの好きな人……それは誰なのか。


「えっ? ……今のところはいないかな。」

「いなのかよー。」


隠れながら桃瀬はうなだれる。

私はなぜかほっと安心してしまった。だめだ。やっぱりしんちゃんが頭から消えない。


「お前は?」


山本君が愛染君に質問を返す。


「愛染君の好きな人か……。頭があれでもイケメンだしなー。」

「意外と毒のある言い方するんだね。愛華……」


桃瀬が苦笑していると愛染君の口が開く。


「いねぇな。可愛いと思う子はいっぱいいるけどな。」


いたずらぽっい口調で言う。


「うわっ……」


その様子に桃瀬はかなり引いていた。愛染君の事嫌いなのかな?


「山本君と愛染君。」


そろそろいいかと思い、私が声をかける。


「うおっ!! ………なんだ。夏樹と桃白か。びっくりしたー。」

「なんだとはなんだ。もっしん。」

「おっす。愛華ちゃんと桃瀬ちゃん。」


山本君が桃瀬に睨まれている間、愛染君が私達に挨拶をする。


「こんにちわー。二人も水着選び?」

「おう。まぁ、慎二とは偶然会ったって感じだがな。」


意外と普通に愛染君との会話が続いていると思ったが愛染君は「ハッ!」と自分の使命を思い出したかのような声を上げる。


「も、もしかして二人も水着を選びに!?」


興奮した声で愛染君が聞いてきた。

その様子を見た桃瀬はため息をつく。


「そうだけど、なんでそんな興奮してるわけ?」

「ちょっと二人の水着姿を想像してました。」

「「最低」」


愛染君は真剣な顔、そしてイケメンボイスでそう言ってきたが、やはりそれでも気持ち悪かった。


「あははは………」


そんな私達の様子を見て山本君は苦笑する。

でも、いつもの苦笑いでは無くどこか思い詰めているよな感じに見えた。


「あー。せっかく会ったんだしさ。水着選んだ後、どっか適当にまわらない?」

「おー。いいねー。行こうよ!愛華ちゃんも桃瀬ちゃんも!」


しばらく考えた後。


「いいよ。特に予定無いし。」

「愛華がそう言うならうちもいいよ。」

「しゃー!そんじゃ、まずは水着選びかなー?」


いやらしい笑みを浮かべた愛染君を桃瀬が蹴り飛ばす。


「ぶほえあっ!? ………ここ、店の中だよ?」

「知るか。」


そんなことを繰り返しながら私達は水着選びを続けた。

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