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透明な俺の青春1ページ  作者: カイザ
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俺は王道を超えていくスタイルで。

飯田空。

どうやらサッカー部らしく、よっしーとも仲が良いらしい。

そこで俺はよっしーに手伝ってもらい、まず俺が先に飯田空と仲良くなる事に決めた。


「おっす空!突然だけどさ俺の親友のもっしんも含めて一緒に飯食わね?」

相変わらずおっすを決めた所で、よっしーは少し強引な気がするが俺を含め飯を飯田空に誘う。


「おぉ、構わないけど…」

「よし、ありがとう!それじゃ早速食おうぜ!」


俺とよっしーは席に座り、弁当の蓋を開ける。

「そういえば、飯田君ってサッカーではどういうポジションなの?」

「ん?俺はゴールキーパーだな。あっ、後俺の事は下のほうで読んでくれ。」

「わかったよ。空」


よし、ほんの少しだが空との仲が縮まって来た気がする!

「そういえば、1組の宇月香織の事どう思う?」


おいっっっっーーーーー!!よっしーーーーー!!

何いきなり言っての!?ちょっ!ほら空の顔が「いきなりなんだ?」みたいな顔になってるよーー!!


「いきなりなんだ?」

しまいには言ったよ!どうしよう……

「まぁ、1年生の時に同じクラスだっただけで特に何も思ってないな。」

はぁ、なんとかなったが、よっしー。やっぱ恋愛に疎すぎるだろ。突然あんな事言われたら誰だってあぁなるわ。

「で、なんで急にそんな事聞くんだ?」

当然来るだろうと思っていた言葉によっしーはなんと言えばいいのかわからず困惑していた。

「い、いや!香織は俺達とも仲がいいし、空は香織の事どう思っているのかなーと。なっ!そうだろうよっしー!?」

「お、おぉ!そうだぜ!」

「そ、そうなのか。」


少し無理やりだったがどうやら空は納得してくれたようだ。


そう言っている内に弁当を食い終わり、昼休みがもう終わりそうだから、俺とよっしーは1組に戻る事にした。




***

「まっ、とりあえず空と仲良くなったと思うよ。」

5限目の授業中、隣の席の香織に小さな声で話す。

「だけど、この後どうやって香織との関係を繋げればいいのか……」

「なら遊びに行こうよ!私とよっしーともっしんと!遊んでる中で仲良くなるかもだし!」

「あぁそうだな。それじゃよっしーに連絡入れといてもらうよ。」

「わかった。ありがとう!」

「……どういたしまして。」


なんか悲しいよな。俺、中学の時からずっと香織の事好きで、恋の相談って言われた時舞い上がった俺がバカみてーじゃん。

それに幼なじみは負ける運命とか言われるけどまさか主人公の俺が負けるとか誰が思う?王道のラブコメだったら、香織は俺の事好きなのだが、どっからかやってきた女に取られるってーのが王道だろ。


俺の青春ラブコメは王道では無い事が今日だけでよくわかったよ。




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