ある意味、これって殴り込みだよなぁ~
挿絵作成:太郎さま
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必須要素:作中に≪妹≫という単語を入れる
俺の親友の所に、初めて見る女がやってきた。
意外とかわいい子だ。
「ちょっと、これ、どういうことなのっ!?」
なにやら、親友が追いつめられている。
いったい、あいつ、何しでかしたんだ?
「どうか……」
したのかと、俺が言おうとする前に。
「どうして、勝手にこんなことしたのよっ!!」
彼女の大きな声に消されてしまった。
どうやら、本当に頭の痛いことをしでかしたようだ。
「だって、お前、レベル上げ面倒だって言ってただろ?」
「だからって、だからって……こんなに脳筋みたくしなくてもっ!!」
彼女が取り出したのは、一台のゲーム機。
え? レベル上げ?
脳筋? えっ?
「この子たちはファイターじゃなくって、魔法使い系に進化させようと思ってたのにっ!!」
「悪かったって、もう一度、やり直すから、機嫌直してよ、な?」
「……全部、今までのところまで、ちゃんと?」
「ああ、誓います。ついでにスキル取るときとかは相談します」
「……わかった。許してあげる。じゃあ、また後でね」
ぷいっと視線をずらして、彼女は大事そうにゲーム機を持って、颯爽と去っていく。
「で、さっきの子、誰なんだ?」
俺が声をかけると、そいつは。
「ああ、俺の妹なんだよ。レベル上げが苦手な、ゲーム好き」
なるほど。妹か。
……あれがあいつの妹っ!?