表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

あなたはそこにいるの?

挿絵作成:injoonさま

http://10242.mitemin.net/



希望ジャンル:文学(準も含む)。もしくは詩。

必須:バイクと墓。できれば蝶も。



挿絵(By みてみん)


 蝶が舞っていく。

 澄み渡った青い空。

 遠くに海も見える丘の上。


 ああ、綺麗だ。

 あの人もそう言うのだろうか?

 ぼんやりと波打ち際を眺めながら、ヘルメットを脱いで。


 ねえ、聞こえる?

 カモメじゃなくて、あれはウミネコ。

 そうあの人は教えてくれた。

 靡く髪を抑えながら。

 ゆっくりと歩いて。

 十字の前にたどり着く。


 あれから十年も経ってしまった。

 あの人が亡くなって、十年。

 あの人の記憶は数えるほどしかないけれど。


「大好きだったわ、お父さん」


 お父さんの好きな花を手向けて。

 お父さんの好きなワインを墓に注いでいく。


 もう会えないけれど。

 もし会えたのなら、今度は一緒に。


 戻る私のバイクの上にいた。

 綺麗な蝶が飛び立った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ