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妄想ファンタジスタ  作者: 弥生遼
インターミッションⅡ
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~軍師独白~

 「で、あの禿は、まだ出てこないの?」

 「うむ。あっちの世界から帰ってこられたと、すぐに魔王の間に篭ってしまって、中にも入れてもらえんのだ」

 「まぁ、禿の気持ちも分かるけどね」

 「これ、サリィ。口が過ぎよう。デスターク・エビルフェイズ様に対して禿とはなんだ、禿とは」

 「だって、本当に禿だったんだもん。ぷぷ、今思い出しても笑っちゃうわ」

 「それよ、それ。どうしてデスターク・エビルフェイズ様は、あちらの世界に行くと人間の姿になるのだ?しかも、よりにもよって禿とか……」

 「知らないわよ。あっちの世界じゃ、人間しか存在できないからじゃない?」

 「なるほど……。しかし、そうだとしても、妙な話だ。魔法を使えないはずのカノンが魔法を使える。しかも、デスターク・エビルフェイズ様を一撃でぶっ飛ばしてしまった。ふうむ、一体どうなっているのだ?」

 「カノンの魔法?ああ、それなら、あの少年のせいよ」

 「少年?」

 「そうそう。なんか、こう、少年が光るボタンを一杯出して、それを叩くと文字が現れて、カノンが魔法を使えるようになるの」

 「光るボタン?叩くと文字?」

 「ふわぁ、眠たい。ねぇ、リンド。寝ていい?」

 「そういえば、あの預言者も、同じようなことをしているのを垣間見たぞ。うむ、その少年といい、預言者といい、どうにも怪しい」

 「じゃあ、私寝るし。おやすみ~」

 「うむむむ。これは一度調査の必要があるか……。ん、サリィ、どこへ行く?引き続きあっちの世界で調査を……。うむむむむむ、仕方がない。この私、魔王軍の軍師こと、リンド・バオルムが出るしかないか……」

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