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ー討伐後ー

 魔物を討伐したあと、僕たちは元犯罪者たちを街に放った。しかしこのあとこの街の治安を維持していくとなると大変なことになる…


「なあにいちゃん、ミライってのがこの辺りにいるはずなんだが、知らないか?」


 街の瓦礫を整理していると、突然背後から話しかけられる。振り返ると200cmはありそうな、白髪ロングの褐色ムキムキで、鋭い目つきの爺さんが立っていた。


「あ、マスター、この人に少しでも敵意を見せたら殺されますよ」


 ナビ子に言われなくてもわかっていた。この人はやばい。この人もやばいが、後ろにいるこの人の連れ合いもやばい。なんでこんな人たちが何十人もこの街に入ってきてるんだ。


「す、すぐに案内しますね」


「ありがとう」


 僕は深いことは考えずに、おじさんたちをミライのところへと通した。


「シュワルツ!!!来てくれたのね!!!よかった。来てくれなかったらこの街をどうしようかと思ってたわ」


 どうしようと思ってたんだよ。何も聞いてないぞ。


「突然驚いたぞ。街を取り返すって。今まで全然興味もなかったくせに」


「仕方ないでしょ、取り返さないとこの世界が終わるっていうんだから」


「おー、得意の神託か?お前の神託は妙に当たるからな」


 なるほどね、ガチの"神託“とは誰も思ってないんだろうな。


 「ということで、ファーシティは取り返したわ。住民は軽犯罪者たち。街の維持を頼んでいい?」


「他ならぬお前の頼みならしょうがない、たまの街暮らしも悪いもんじゃないだろう」


 どうやら彼らが、世界をギリギリのところで存続側に保っていた、街の外で暮らしていた人たちらしい。確かに、このレベルなら街なんて必要ない。


「ありがとう、じゃあ、あとよろしくね」


 ミライとガタイのいいおっさんは、硬い握手を交わすのであった。


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