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ー獲得スキルー

「斧武術lv1、『ぶん回し』」


僕は斧を頭上に掲げ水平方向にバトンのように回し、巨大な蜂の魔物、ホーネットを狩りつづけている。ぶん回しの発動が終われば、僕は縦横無尽に斧を振り回す。小野は次々とホーネットを討ち堕としていく。あたりには、ホーネットのコアであるトゲ部分が散らばっていく。終わりは見えない。


「獲るスキルさ、斧武術にしようと思う」


この世界に来た時に、目を覚ましたらなぜか横には斧があった。斧は、僕の抑えきれないストレスを発散するのにとても役立ってくれた。新生活が始まってからも、柵を作ったり罠を作ったりするのに木を伐採するたびに、自分の手に斧が馴染んでいくのがわかった。だから、攻撃スキルを獲るなら、斧魔法と決めていた。


「いいんじゃないですか。斧武術は鍛えれば単体破壊力も広範囲殲滅力もあります。あなたらしい選択だと思いますよ」


 ナビ子は肯定してくれる。本当にまずい選択をしている時、ナビ子は止めてくれるから、この選択は悪手じゃないんだろう。


「鍛えるなら森の入り口のホーネットがいいですよ。1つの巣にかなりの数がいるので、いい練習になると思います」


ナビ子の案内に従い、僕はホーネットの大群を狩りに来たのだった。にしても…


「多い!」


 流石に疲れてきた。もう500匹は倒しただろう。lv1で取った斧武術も、気づけばlv5まで上がっていた。


「lv3、『巨大斧』からの…lv2『薙ぎ払い』…からの、lv4『斧投げ返し』!!!!!」


 僕は巨大化した斧で辺りを払ったあと、巣に向かって大きくなったら斧をぶん投げる。ぶん投げた斧は巣に当たり巣が壊れると、中から巨大で、お腹の大きなホーネットが出てきた。あとは幼虫もいっぱい出た。気持ち悪い。


「あいつが女王蜂ってわけね…」


「注意してください…あいつは広範囲斧武術程度では倒せな…、あ、ちょうどlv6に上がりましたね。使えますよ、単体破壊スキル」


「じゃあまあ早速…lv1『ぶん投げ』からのlv5『斧乗り(ぶのり)』


僕は斧を思いっきりぶん投げるとともに、その斧に乗る。自身にぶん投げられた斧を女王蜂は避けたが、僕は死角に入ることに成功する。


「斧武術lv6…『かち割り』」


 女王蜂の死角から斧を振り上げ力を溜め、思いっきり斬りつける。


「グギャギ…」


 女王蜂は断末魔をあげると、真っ二つに割れ、卵巣だけが残った。


「あーやっと終わった」


かなり疲れた。慣れるためとはいえなんだかんだlv5まで上げたし。まあ楽しかったからいいけど。


「おめでとうございます。ホーネットの巣を1つ壊滅させたので、まあまあの金額が手に入ると思いますよ」


「ほんと?やったーじゃあ今日は美味しいものでも食べようかな」


 僕はせっせと素材をアイテムボックスに仕舞っていく。とりあえず今日を含めて5日でスキルをカンストさせてしまって、残り2日は準備に充てようかな。


 その日は街に戻ったあと、ホーネットを換金し、ちょっといい肉を食べ、宿でさっさと寝た。あと、忘れずに寝巻きを含めた防寒着を買った。


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