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ー打ち合わせー


「なんとかして魔王のこの世界の支配率を80%まで戻さないといけない」


「で?具体的にどうするんだ?」


「私たちで街を一個取り返すのよ。そこに住民を住まわせるしかないわ」


「取り返すつったって…どうやって?」


「スキルポイントでカンストしたチートスキルを使って圧倒よ」


「うわあ…」


 節操がない。


「世界の危機だっていうのに節操なんていらないのよ。それに、あなたたち元の世界に戻りたいの?」


「そりゃあ…」


「「戻りたくない」」


 僕とサツキは声を揃えて言う。てかサツキこれが初めての発言じゃない?


「じゃあやることは簡単ね。なんでもあるでしょ。攻撃手段。それでボッコボコにして街を取り返すわよ」


「街を取り返すのはそれでいいとして、住民はどうするんだ?この街から出たがる人なんていないだろ?」


この世界の人々が最後の砦とした街、安住の永住の地。わざわざ離れたがる人なんているのだろうか。


「地下牢に入ってる犯罪者たちを連れて行くわ。あいつら、恩赦をもらえるなら喜んで来るでしょうよ。王族には話をつけておく」


「うわあ…」


犯罪国家になりそう。


「その辺りは考えてるから大丈夫よ」


ミライはイタズラっぽく笑う。


「じゃあ、質問はない?決行は1週間後。襲う街はこの街から一番遠いファーシティ。猫喫茶にまた集合ね。移動手段は用意しておくから。圧倒するスキルを決めておいてね。ソウタはその余りまくったスキルポイントを何に使うか考えるとこからかしらね」


僕が実はろくな攻撃スキルを持ってないことがバレてるじゃん。


「彼女、鑑定がカンストしてますね。我々のステータスが全部バレてます」


脳内でナビ子が言う。なるほどね。便利な能力だなあ。


「多数を圧倒することも、ボスクラスをソロで倒すのも、両方できるといいわよ。じゃ、解散」


僕たちはお勘定を済まし、店を出る。


「あ、ソウタ」


各々帰途につこうとしたところ、サツキに声をかけられた。

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