表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/25

21 野営


 街道からかなり離れた原っぱで、ひっそり野営中。


 周辺警戒は、俺と『アンチ』さんのダブルチェック。


 確実では無いけれど、やれるだけのことはやっとかないとね。



 夕食の、マーリエラさん特製北方風スープ、美味し。


 モレッタさんとの特訓の成果ですな。


 アシュトさんも満足そうですよ。



 片付けを終えて食後のお茶。


 焚き火を囲みながら、みんなで今日の出来事を語った。



 ---



「ありがとね、ノアルさんと『アンチ』のおかげで生きてるんだね」

「でも、俺たちを守るためにスライムになっちゃったんだ」

「ゴメンね『アンチ』、ゴーレムなのに」



『平気だよ、動けるようになって嬉しい!』



「私ともお話し出来るようになったのですね」

「初めまして『アンチ』さん、マーリエラです」

「特務司法官で、ノアルさんの妻を目指しております」

「よろしくお願いします」



『こんにちは、マーリエラさん』

『でも、もうとっくに奥さんでしょ』

『一緒にお風呂してるし、一緒に寝てるし』



 あー、その件につきましては内密に願います。


 まあ、ずっと一緒に旅してるし、全部見られてて当たり前、だったよね。


 それよりも、今日のことを話しましょうか。



 えーと、俺が『アンチ』さんを銀色スライムにぶん投げたせいで融合しちゃった、ってことですよね。


 何だか本当に申し訳ない……



『あの時はあれしか方法が無かったでしょ』

『私は、動けるようになったから嬉しいんだけど』



 あの若造が何者だったか、誰か心当たりとかあります?



「仕事柄、結構狙われやすいけど、そんなヤバいヤツの心当たり無いな……」



「複数能力持ちの歳若い凶悪犯罪者……ごめんなさい、情報はありません」



『ちょっと待っててね、もしかしたら何か分かるかも』



 銀色スライムな『アンチ』さんが、何やら思案中。


 いえ、見た目で分かるんじゃなくて、一生懸命考えてるって伝わってくるんですよ。



"念話"って、相手のことがどこまで分かっちゃうんだろ。


 えっちっちなこと考えてるのが丸わかりだと嫌だな……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ