バイト先。
とりあえず、バイトの求人サイトを見る事にした。
「これ、いいじゃん」
見つけたのは徒歩5分で行けるファミレスの求人だった。
人手が足りてなかったのか、明日にでも面接に来てくれと言われた。
あまりの速さに少し違和感えを感じたが、深く気にしないことにした。
「行ってらっしゃい」
次の日、いつものように柚葉を見送ると早速面接に向かう準備をした。
「必要な物は、全部持ったな」
微妙に緊張する。
軽く深呼吸をし、家を後にした。
ファミレスに付くと早々と面接が始まった。
予想外にも、面接は身構えていたよりもサクッと終わった。
例えるなら、上司との事務的な会話?
「まぁ所詮バイトだもんな」
期待外れの内容の薄さに、少し喪失感を覚えた。
何はともあれ、明日から俺の新しい生活スタイルが始まる。
「朝か、」
眠い。眠すぎる。
「お兄ちゃん起きてー! 今日からバイトでしょ?」
そうだ、今日からバイトだった。
まぁ昼からだしまだ寝ていよう。
「起きないのー? 朝ごはん抜きにするよ?」
起きよ。
一通り朝のルーティーンを済ませた俺は、早めに家を出ることにした。
「行ってらしゃい!」
「行ってきます」
ベットの上ではごちゃごちゃ言っていたが、
内心では少しワクワクしている俺が居た。