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第8話 深夜の侵入者?


 冒険者登録が終わった後、俺は宿を取った。

 今日はゆっくり休み、明日から依頼をやっていこう。

 

 ーーーー深夜。

 部屋で寝ていた俺は、誰かが近付いてくる気配に気付き目を覚ました。

 この部屋は端にあるため、宿に泊まっている他の人が俺の部屋の前を通なんて事はない。

 この宿に近付いて来るという事は、俺に用があるという事だ。


(…………誰だ? こんな時間に。…………まさか、昨日俺が冒険者ギルドで吹っ飛ばしたオッサンが闇討ちにでも来たのか? それともまた、シュバルツ家の刺客か?)


 気配は俺の部屋の前で止まった。

 間違いなくこの部屋に用があるようだ。

 俺は自分の『我魂(ソウルド)』である『千変万化』だし、警戒し構える。


 ギィィ、という扉が開く音が鳴り、部屋に気配が入ってきた。

 コト、コト、という足音が近付いてくる。

 

 ーーーー月明かりでうっすらと見えてくる人影。

 人影が俺が寝ているベットに近付いて来た瞬間、『千変万化』を鎖に変えて人影を縛る。

 

「キャア!」


 甲高い悲鳴が上がった。

 部屋に入ってきた犯人は女の子のようだ。

 俺は鎖で縛った女の子に股がり、ベットの横に置いていた短剣を後ろから首に当てる。


「誰だ。なんで俺の部屋に入ってきた。三秒以内に答えなければ容赦はしない」

 

「…………ふみゅ~。ここはどこでしゅかぁ? あなたはだれでしゅかぁ?」


「ふざけてないで真面目に、って、酒臭っ!」


 女の子から強烈な酒の臭いがする。

 どうやら酔っているようだ。


「はぁ、ただの酔っぱらいかよ」


 恐らく酔っぱらって部屋を間違えたんだろう。

 警戒した俺がバカみたいだ。


「ほら、ここは俺の部屋だ、早く出ていってくれ」


 女の子を縛った鎖を解き、肩を揺らして目を冷まさせようとする。

 しかし女の子は起きない。

 それどころか。

 

「出ていって、て私はもう家を出ましたぁ。一人でやっていける立派な女性ですぅ~」


 聞いていない事を言う女の子。

 もはや会話不能である。


「…………マジでコイツどうしよう…………」


 これ以上酔っぱらいの相手は面倒だ。

 

「扉の外に投げておくか。…………うん、そうしよう!」


 俺は女の子を腕を持って部屋の外に出そうとする。

 すると女の子をが俺の腕に抱き付いてきた。

 

「え~ん! やっぱり一人は寂しいよぉ~。パパぁ、ママぁ」


「ええい鬱陶しい! 俺はお前のパパでもママでもないッ! それに酒臭いんだ! 臭いが移るから抱き付くんじゃない!」


 腕に抱き付いてきた女の子を離そうとするが、中々離れない。

 それどころか、さらに強く抱き付いてくる。


「おやすみなさ~い」

 

「マジで離れてくれぇぇぇ!」

  

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