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第9話 陰キャの心情、そして後輩美少女との出会い

遅くなりましたがあけましておめでとうございます

今年もこの作品をどうぞよろしくお願いします

ーー新木さんとのデートが終わって月曜日。

 


 美少女とのデートはとても楽しゅうございました。


 あんな可愛い子とデートなんて、俺みたいな陰キャブスには二度とできない体験だろうな。


 彼女みたいな人と付き合える男が羨ましいぜ。釣り合うのはイケメンくらいだろう。


 以前、紗穂に言われた言葉を思い出す。

俺の親父はイケメンで、母さんも美人だ。

そして妹の雪菜も学校で7大美少女とも呼ばれるほどだから俺もそれなりに顔は整っているつもりだったが、紗穂が言うには俺はブサイクなようだ。


 その時はメラゾーマ級のダメージを受けたと同時に自分がカッコイイと思っていたのが凄い恥ずかしかった。


 だって昔なんか色んな女子から告白されたんだぞ?自分がカッコよくてモテてると思うじゃん?


 だが紗穂が言うにはそれは全部罰ゲームらしいが...


 いったい誰の遺伝子なんだ?

もしかしたら俺は捨て子なんじゃないか!?


 転生してイケメンに生まれ変わりたい...


 なんてことを考えながら俺は今、徒歩で

学校に向かっている。


 いつもは紗穂と一緒に登校していたが、絶縁状態なので一緒に登校をしなくて済む。


 なんて清々しい気分なんだ!






 そんな登校中に膝を地面に付けて何かを探してる美少女がいた。制服と青色リボンからすると今年入学したうちの学校の一年だろう。

因みに2年生は赤色、3年生は緑色だ。


 いつもは紗穂に合わせて家を出てたか時間に余裕があったが、今日はその紗穂もいないから自分のペースで家を出た。


 だから正直流石時間に余裕はないのだが流石に困っている人をスルーするわけにはいかない。


 俺はそっと声をかけた。


「なにか探しているのか?」


 探し物をしていた彼女は俺の声に気がついて顔をあげる。


「い、いえ。……ちょっと転んだ拍子に鞄につけてたキーホルダーを落としてどっかいってしまって……」


 彼女の足をみると血を流していた。

そんな状態になりながらも探しているということはよっぽど大事なものなのだろう。


「探すの手伝おうか?」


「で、でも先輩が遅刻しちゃいますよ……」


「いいって……大事なものなんだろう?

一緒に探すよ」


「……お願いします」




 ♢ ♢ ♢




 しばらくして草の中に入って探していると

ボロくて小さいクマのぬいぐるみのキーホルダーをみつけた。


 彼女に確認をとる。


「これか?」


「……っ!!そ、それです!」


 どうやらこれであっていたようだ。


「あ、ありがとうございます!なんてお礼を言えばいいか……」


「いいって。大事なものだったんだろ?

見つかってよかったよ。」


「よく大事なものって分かりましたね」


「そんな傷だらけになりながら探していたしな……それよりもお前、そんな足じゃ学校へいけないだろ?俺ん家こっから近いから寄ってけ。手当てしてやるから」


「え、で、でも学校が……それに先輩に悪いですよ……見ず知らずの人にキーホルダー探してもらった上に家で手当てまでしてもらうなんて……」


「登校時間ならもうとっくに過ぎてるし遅刻確定だ。それにそんな傷だらけの後輩を放っておくわけにはいかない」


「で、ではお願いします……」


 渋々了承が出た。俺は彼女に背を向けてしゃがみ込む。


「……?なにしてるんですか?」


「なにっておんぶだよ。ほら、そんな足じゃ歩けないだろ」


「……え!?そんな無理ですよ!恥ずかしいですし……それに悪いですよ!」


 何を恥ずかしがってるのだろうか?

はっ!もしや俺が誘拐するとでも思われているのか?こんな俺ならそう思われても仕方がないだろう。しかし今はそんな状況ではない。何がなんでも連れて行く。頼む許してくれ!


「その足で歩けるのか?」


「む、無理です…………」


「じゃあほらっ」


「うぅ……お、お願いします……」


 そう言って彼女は俺の背に体を預けた。




 ♢ ♢ ♢




「……っ痛い」


「痛いだろうけど我慢しろよ」


「あとは包帯を巻いて……よし、これで終わりだ。よく頑張ったな」


 おんぶで俺の家まで彼女を連れていって

消毒をして包帯を巻いて手当てをしていた。


「……ありがとうございます。なんで先輩は

見ず知らずの私にこんなにしてくれるんですか?」


「昔、親父に言われてな。困っている人がいたら必ず手を差し伸べろってな……

それより俺は今から急いで学校へ行くがお前はどうする?学校に行かないなら俺が家まで送っていくが」


「あ、えっと……私も行きます」


「そうかならまたおんぶで背負ってくぞ」


「へっ?ま、またですか?!もういいですよ!そ、それにもう歩けますし!」


「ほんとか?その足でいったら更に痛めるし、学校へ行くにも1時間は掛かって学校をつくころには昼になってるぞ」


「うぅ……でもぉ……う〜ん。じゃ、

じゃぁ……お願いしますぅ……」


「おっけー了解」


ストックが……

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