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第2話 クラスメイト

 学校についた俺はクラスに入り何事もなかったかのように席に着く。


「よぉ、翔太」


 そう言って挨拶してきたこいつはクラスメイトの五十嵐 孝太(いがらしこうた)こいつはこの学校に入学した頃、俺は陽キャのクラスになってしまって、陰キャオーラが出てるせいか、ぼっちだったが、俺に話かけてきてそれから何かと構ってくる。そして親友と呼べる関係となった。2年生になった今でも同じクラスになったそれは変わらない。


「おう、おはよう。孝太」


「そういえばお前、昨日の宿題やったか?」


「一応やったぞ。」


「お、なら写させてくれないか?俺やり忘れっちまって」


「いいぞ、ほら。」


「お、さんきゅー。やっぱ持つべきものは親友だな」


「…都合の良い親友だな」


「まぁまぁ、それよりおまえなんかあったか?

なんか機嫌良さそうにみえるが...」


「ん?あぁ...今日の朝、紗穂にいつも通りに言われてたから言い返して関わらないようにしたらなんかスッキリしただけだよ」


「…は?ま、まじかよ!?お前浜辺さんにずっと言われっぱなしで、なにも言い返さなかったじゃねぇか!…因みになんて言い返したんだ?」


「うざいからもう関わんなって言った」


「まじかよ...ずっと言われっぱなしだったのにな」


 ...そんな話をしていると

教室前の方がざわついてるきた。




『おはよう、新木さん!』

『おはようございます新木さん!』

陽菜(ひな)おはよ!』


「おはよ〜みんな!」


 そう言ってみんなに挨拶して教室に入ってきたのはクラスメイトの新木 陽菜(あらき ひな)さん


後髪の襟足辺りで真っ直ぐに切りそろえたボブカットの黒髪で、そしてなんと言っても美人女優のように整ったをしている超絶美少女。

そして誰にでも優しく、明るく接していて男女問わずクラス、もとい学校の人気者である。新木さんは夢丘7大美少女の1人で『夢丘の太陽』とも呼ばれている。


  この夢丘学園には7人のずば抜けた美少女がいてその7人の美少女達は夢丘7大美少女と呼ばれている。そして1人1人に2つ名がそれぞれある。因みに紗穂もその1人で『夢丘の女神』とも呼ばれてる。

なんてこった


「おっ来たぜ、今日も可愛いな、新木さんは」


「須田くん、五十嵐くん、おはよ!」


「おはよう」


「お、おはよう、新木さん」


 新木さんは陰キャの俺に良く話掛けてくる。

俺になにかあるのかと思ったけどたぶんそういう、性格だから俺にも気を使って挨拶してくれたのだろう。みんなに優しいから間違っても好意があると思ってはいけない。


「なんの話してたの?」


「…あ、あぁ、こいつが、なんか喜花さんとなんか喧嘩してもう関わらないとか言ってよ...」


「…え!?ほ、ほんとに!?で、でも...なんでいきなり?紗穂ちゃんとなにかあったの?」


新木さんは、1年生の頃、佐穂と同じクラス

だったから友達関係にあるらしい。


「なんかいきなり頭に来てその勢いで言い返してもうこの際関わらないようにしたんだよ」


「そ、そうなんだ…へぇ〜」


「...」


 いきなり新木さんが黙り始めた。...どうしたんだ?


「ね、ねぇ、須田くんは宿題やってきた?」


「おう、やってきだぞ」


「そうなんだ!須田君は真面目だよね!」


 ...普通だと思うけどな。


「…そんな事ないだろ」


「ううん、すっごい真面目で素敵だと思う!

須田くん、毎回学年1位だからすごいよね!」


 …自慢じゃないが俺は勉強が少し得意なので毎回運良く学年1位を取らせてもらってる


「まぁ...運良く1位取れただけだよ」


「いや、運で毎回1位取れるわけねぇだろ...」


「そうかなぁ...?」


「そうだよ!…あっ! もうすぐテストだよね!

よかったら私に勉強教えてくれない?」


…まじ?


「…はっ?い、いや、新木さんも勉強得意な方だろ?俺に教えてもらう程でもないんじゃないか...?」


「…確かに勉強は得意だけど、今回はちょっと自信がなくて…だから教えてくれない…かな?」


 …まじか、てかそんな上目遣いでみんなよ。可愛いなおい


「ま、まぁいいけど...」


「ありがとう!じゃあ今日の放課後、図書室でいいかな?」


「お、おういいけど」


「じゃあ放課後よろしくね!須田くん!」


「おっけー」


 …新木さんが去った後なにかまわりから視線を感じた気がした。


『お、おい新木さんあいつと放課後勉強するらしいぞ!』

『まじかよ、なんであんなやつと…」

『頭良いからでしょ〜』

『ちくしょう!俺が教えてやりたいぜ!』

『あんた、成績悪いでしょ…』

『けどなんで須田くんなんだろね〜』

『ねぇ〜少し頭いいからってね』

 なんて嫉妬や妬みの声が聞こえて来る...

美少女が俺みたいな陰キャに勉強を教えられると知ったらそうなるだろうな...


「お前、新木さんに勉強教えられるとか羨ましいぞ!」


「勉強教えるだけだぞ?なにもやましいことなんてない」


「それでもあの新木さんだぞ!ちくしょー

俺も一緒にしたいが部活があるからな〜」


「まぁ、頑張れ」


「おう!けどそろそろテストか。やばいな...俺にも今度教えてくれね?」


「おう、別にいいぞ」


「サンキュー!じゃあよろしくな。」



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