第13話 お願い
長いこと更新してなくてすみません!
「そうだ、先輩!その人を探すのを手伝ってください!」
「なんでそうなんねん」
おっと、つい関西弁が出てしまった。
しかしこの子は頭沸いているのだろうか?
何故俺に頼む。しかもその人たぶん俺だし。
「だってこんな事頼めるのは先輩だけ
ですし……」
「何故に?」
「私、こう見えて友達は全然いないんです!
分かっていると思いますがこの容姿なので『7大美少女』とかって呼ばれてちやほやされてる反面、寄ってくるのは下心丸見えの
男子ばっかで女子からも目の敵にされたりってもう散々なんですよ。だから友達なんて出来るはずもなく……」
なるほど…… 彼女が7大美少女なのは知らなかった。しかし彼女たちはただちやほやされてるだけでなく彼女たちは彼女たちなりに苦労してるんだな。
「それなら俺に頼んでも変わらんだろ」
「先輩はそういう目で見てこないって態度とか視線を見たら分かりますし、何よりなぜだか凄く信頼できる感じがするんです」
あ、やっぱこの子おかしいわ。
この陰キャにどこからそんな感情が出てくるんだ。
「会って1日も満たない男を簡単に信用するな。それにこの広い世界で人1人を探すなんて無理にも程がある」
「大丈夫ですっ。さっきも言ったと思いますがその人凄くかっこいいので!みたらすぐわかると思います」
やはり俺は彼女の中で勝手に美化されてるようだ。
「そうか、見つかるといいな。じゃあ俺はこのへんで」
さて帰るとするか。帰ったらアニメの続きでも見ようか。そう思って俺は立ち上がる。
「ちょ、ちょっ!な、なに帰ろうとしているんですか!」
チッ!やはり止められたか……。
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