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歴史とDNA

中国人とシュメール人

作者: とびうお君

 以前中国語の謎とシュメール人について書いた。その後知ったのだが、ちょっと異端な言語学者から見るとシュメール語と中国語は似てるらしい。馬鹿馬鹿しいとなるだろう。これが案外馬鹿に出来ない。他にも中国とシュメール=イラクの間となる中央アジアに似た古い言語があるらしい。


 他にもある。JCウイルスってウイルスの遺伝型を使ったハプログループで中国の中で中原=初期中国の範囲では、どちらかといえば中央アジアインドに近い型になる。これは以前日本のアイヌや青森で欧州と似た型が出る話で書いた。これついでに書いておくと、アイヌと青森の型は違って、青森の型はやはり極東先住民が起源となるのだが、これがアイヌに較べて年代的に欧州との分岐が新しい。


 ただ、近代の欧州人であまり見つかっておらず何かはぐれグループが古代に極東に紛れ込んだみたいで、青い目が混血した後なのか?はかなり疑問がある。この話しの根幹は青い目の青森県人って話なので、白人と似ているは特に重要じゃない。血統が欧州人と近いのなら間違いなく青森県人はアイヌより近い集団と混血している。


 青い目のグループとは比較的新しい時代に混血したため、その点青森の青い目の起源がこれなのか?と問われると返答に困る。金髪はさらに後の時代の変異だと思ったので金髪はさらに無いと思う。白い肌はそもそも日本人はかなり白いのであまりなんとも言えない。ようはかなり古い時代でも欧州型の骨格だったアメリカ先住民の人骨直から顔立ちなどの骨格が近いとなる。


 これぐらいでJCVの脱線は置いておこう。いやついでに、近いグループにシベリアのエスキモー集団がいて、父系もかなりの割合でQ一色になる。顔はベタベタのモンゴロイドだが、この点は寒冷適応なのかな?と考えてしまうが、母系がベタベタの極東血統なのでこのせいもあるのでまだ寒冷適応決定とは言えないけど。


 このグループアメリカ移住のイヌイットと同じで、あっちは差別用語だからとエスキモーと呼ぶなとなったので、東西で変わってしまっただけで、ほぼ同じグループ。この集団かなり後で移住したので、他のアメリカ先住民のグループといろいろと違う。近い集団ではあるけど。日本の青森の集団はこの集団にも近いので、この集団が北に向かったとの南に向ったので分かれた集団じゃないか?と。


 そうなると、かなり前の集団じゃないか?と見ている。欧州でも一応数例見つかってるのだが、かなり例外的な例じゃないかな?と、大事なのは、ヤムナ文化の後継者であって、マリタ遺跡=バイカル湖あたりに居た過去の欧州集団の先祖はかなりどうでも良い。東北北方日本海側の県民は顔立ちが欧州的な人が居ても当たり前だと思うが、青い目金髪はちと胡散臭い。


 白い肌が胡散臭いと思ってるのは、ネアンデルタール人は色が白かったのだが、ホモサピエンスの白い肌はあとから獲得したもので、ネアンデルタール人由来では全く無いそうだ。偶然こういう事もあるので、形質から単純に導き出すのは危険。コーカソイド=白いってのは間違いで、モンゴロイドが混ざってるロシア人の方が南欧州の白人より白い。北方系のモンゴロイドはかなり白いので、色の白さで起源を判別するのは難しいと思う。


 おっと脱線が長くなってしまった。JCVはそれなりに使えるってのがこれで分かると思う。次にHLAでも何度も書いてるが、あのあたりはイランの古代の遺伝子が色濃く出ている。


 中国人と何か?で私は農耕の中心だったウラル系民族ではないと思ってる。やはり中国語を操る集団だと思う。あくまで日本朝鮮の母体であるウラル系民族は中国東北部の主要集団であり、どちかと言えば中国人の形質を決定してるこれらの集団は中国人の脇役だと私は見ている。3国はその点酷似した集団だが、中国人のコアのようなものは私は形質じゃないと思ってる。


 言語とそれらを絡んだ中原の文化圏にある と見ている。私達の先祖は中国東方区人ではあるが、中原を中心とした中国人と言ってしまうのは苦しいと思ってる。過去に中国の領土じゃなかった満州付近は異民族だったって点で、古代この付近の先祖は中国人というのに抵抗があるんだ。弥生人の一部のルーツである中国海岸部も当時は中原とは言い難いし。


 形質的にはこの3国ほぼ変わらない。中心となるmtDNAハプロD集団の子孫だからだ。だからって父系でもない。ここがややこしいんだ。この話しの最大の問題は、シュメール人の祖先といわれるイラン高原民がそこら中に広がったため、西はシュメール、東はインド中央アジアまで広がったため、そのインド中央アジア方面から来たグループがおそらく中国人の祖先だと見ている。


 はい解決。とならない、中国人はGm遺伝子を見ると北方までびっしりと南方系の性質を示す。中国北方は間違いなく北方遺伝子と混血して、かつ形質はそこが強く出ている。それでもまだ南方系の抗体を持った集団なんだ。他にもmtDNAハプロFを持つというのがかなり重要で、おそらくNとOがこれをもった集団で、そのため北方にもFが広がってると見ている。O2とNの移住経路を見ているとFが点々としていて、Nが少ない所はO2が補完してFがばら撒かれている。


 それらの点からO2がイランから来たと言うのは考えにくい。南方のFはO1がその主体だと考えられる。ここからOとNの元になったNOって系統がFを持っていたのが容易に想像できる。そこでFとともに良く出現するO2をみると、南方から自然と北方へ移動したのがわかる。


 実はPQRと言う北方集団もここで生まれたのだが経路が違う。それは過去の古人骨、現代人の遺伝子から東南アジアで生まれて西に逆行した事が論文になっている。インドに逆行した後、そこから北上して西に向った集団がRで東に向ってアメリカ先住民になったのがQと分かっているが、そこにO2など微塵も出て居ない。


 当時の氷河によって不自由な地形から似たような古人骨の証拠が残るだろうと見てて、微塵も現れてないO2は現代の状況から、四川辺りを北上して北西部中国を中心に増えた集団だと見ている。


 さて問題はここからになる。じゃ中国を担った集団はどこから来たのか?私はO2集団と混血して直系は消えてしまったと見ているんだ。または文化的に強く影響受けてO2集団だけそこから離脱した可能性がある。O2の話していた言語と違うのじゃないか?と見ている。東アジアの集団でO2だけが微妙に言語がずれた感じがある。


 ただし大きく見ると太平洋岸言語らしいのだが、それがまさに私が書いていた消えたウラル民族の言語の影響だったのじゃないか?と見ている。根本的に遺伝的にもやや異質な古い中近東の影響が中国語と中国人にはあるのじゃないか?と見ている。ハプロ以外の遺伝子から混血は間違いないと思う。


 様々な理由からO2から中近東の遺伝的なベースが見えないからだ。だが今ハプロに明確なものが残ってない。敢えて言うなら中原のあたりにはやたらとRが出る。でもそれなら、欧州系のものが出ても良いはずだ。R以外一切でない。父系ハプロだけ偏って残るのは日本のD系でもあるように珍しくない。


 多分Rじゃないんだ。G、H、J2。これらが当時の中近東で多く居たハプロである。中国人もルーツ的には欧州人と似たものが合ったと思う。Rの影響が残ってるため、2重に来たっぽいのも似ている。


 中国の中心の父系集団であるO2の言語がシナチベット語じゃなかったかもしれないってのはかなり衝撃的だと思う。普通に考えればO2の言語だと思うだろう。だがO2の位置が問題なんだ。目と鼻の先に中央アジアがある。そしてO2が思ったより中原の中で東に進出してなかったという古人骨の事実があり、どうも腑に落ちない。


 O2がOの中で特殊で中近東から来たとなると分かりやすい。それと言うのもO2はインド北上からロシアとは行かなくても天山山脈の北のルートだったんじゃないか?と言う話もある。ただO2の古いものが東南アジアにあり、これらは後から南下した中国人の子孫ではない。かつカザフのものよりそれらは古い。


 O2となんのゆかりもない中近東中央アジアに近い言語とかつ、メインのハプロではないが、それらでは分からない遺伝の影響を占めるJCVやHLAは明らかにインド中央アジア、中近東がベースにあると示している。中国人のコアな部分は、われわれ日韓とは違うものを持っていると私は見ているんだ。


 朝鮮人は中原中国人の血がかなり混ざってるので、日本人はその点本当に中原中国人と遠いんだ。彼らは形質的には間違いなく3国の兄弟だが、言語的には古代中央アジア極東グループなのじゃないか?と見ている。古代と欠いたのは現代は、ロシア、イランインドは印欧系、中央アジアはアルタイ系とアラブ系になってしまってるからだ。


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