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魔王の娘  作者: 瑞希
家族
8/16

[糞ほど幸せだった。]

高校生だった俺達も、些細な(?)問題はありながらも、割りと普通に成長していった。

3人とも頭の出来は悪くないので大学受験にも卒業にも大きくつまずく事もなかった。

つまずくと言えば、能力者や…主に俺と遥華との結婚について…だったが。

俺が思っていたより、ずっとスムーズに事は進んだ。

能力者は基本的に同じ能力同士での結婚が望まれる…

しかし生憎、音の力も、強弱の力も、もう俺達しか持っていないので、そこはもう異端同士。というところで多目に見られるだろう。

それは解っていた。


でもな。

「結婚するんだろ?

 おめでとう。もちろん祝福するよ。」

真綾が一切、何にも、反対してこないのが吃驚だったんだよ。

いくら自他共に認める面倒くさがりの俺でも、遥華を巡って真綾と殴りあいするまで考えたんだが…。

思いっきり取り越し苦労だった。

頭脳戦なら絶対勝てるから将棋にしようと思ってたんだけどな。

狡いだと?

ハッ、敗けを譲るつもりなどない。


とか腹黒いことまで考えてたもんだから

「…えっ、そ、そう…なんですか?」

ついうっかり敬語を使ってしまったら、真綾と遥華に爆笑された。

よくよく聞いてみたら、前々から二人でそんな話しはしていたらしい。

どうやら今までの態度は、真綾のなかでは結婚までの嫌がらせ…のようなものだったみたいだな。


…ふむ。

それに関しては、残念だったな真綾!

「もう!真綾、何言ってるの?

 一緒に住むんだから、きちんと荷物まとめてね!」

その時の真綾のアホ面は最高だったな。

写メでも取っておけば良かったと真剣に後悔している。

俺達も俺達で、ナイショ話はしていたのだ。

俺達は真綾も家に住まわせるつもり満々だった。

まあ、もちろん、真綾が誰かと結婚するって言うなら諦めるが…

そんな様子はないし、本人もそれはないと言っている。


思う存分イチャイチャ出来ない事に関して、俺も思うところが全くないと言えば嘘になるが…

ていうか元々隣だったし。

それに遥華に無理をさせないためのブレーキにもなってくれるだろう。

何より、3人で暮らした方が将来子供が出来たときも楽しいはずだ。

最初の1、2年は真綾にも遠慮してもらうがな!




そんなこんなで、人の家の子供(彩瀬さんとか大石さん)見に行って教えてもらったり…

一番赤ちゃんに興味示してたのは真綾だったな。

満逢アリアちゃん…だったか?

「可愛い。………可愛い。可愛い……かわい、かわ―」

ってうわ言みたいに連呼してたな。

そのお陰でさっさと子供を作れと言われた。満逢ちゃんマジ感謝!


満逢ちゃんのお陰で待望の我が子ができた。

ついさっき判明したんだ。

名前は何にしようって言ったら、遥華に笑われた。

まだ性別も解らないのよって

真綾だって同じこと思ってたはずだぞ!


あと、ルンルン気分で真綾と子供服買いに言ったら遥華に怒られた。

まだ性別も解らないのよ!って

「「ショボーン(´・ω・)…」」


ああ、志保と海翔が祝いに来てくれたりしたな。

それに綱紀も芹那も。

あと何でか知らんが志桜や隆覇さんまで祝いの品を送ってくれた。

産まれたら枷より先に、柊より先に、見せに来ること…と書いてあった。

どうしようか……







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