金策大作戦
「…買ったはいいものの、金が無いな」
ご飯を食べたので90ピア、アクセサリーで2000ピア
合計2090ピアを一瞬で使い果たしてしまったわけです。
まぁ、その分火力は上がりはしたのだが。
一応現在のステータスがこれだ。
NAME:ルキ
Lv.3
HP :100
MP :15
STR:30(+15)
INT:0
VIT:5(+10)
DEX:30
AGI:35
《残りステータスポイント 4》
装備欄:
頭 『初心者のヘルメット』
胴 『初心者の防具』
脚 『 初心者の防具』
靴 『初心者のブーツ』
アクセサリー『攻撃力強化のブレスレット』
『 』
『 』
武器『初心者の細剣』
武器『投げナイフ』
所持金:910ピア
《スキルポイント0》
スキル欄:【剣術 Lv3】【歩法 Lv2】【投擲 Lv1】
【光魔法 Lv1】【生活魔法 Lv1】
【鑑定Lv2】【解体 Lv2】
というような感じだ。
恐らくアクセサリー並に武器や防具の値段がかかると考えるとこの所持金では心もとない。
そのため、今から行うのは金策大作戦である。
ーーまぁ、ギルドで依頼を受けるだけなのだが
「そうと決まれば行くとするか」
そう小さく呟きながら足を進めた。
元々噴水広場周辺の屋台を巡っていたため、広場へ向かってからギルドへ向かえば迷うことはない。
そもそもギルドと噴水広場はそこまで離れていないのだ。
そんなこんなで3度目のギルドの大きな木造のドアとの対面である。
最初は驚きこそしたが、今ではそこまで考えていない。
「さて、依頼を受けるとするかな」
依頼板へ足を進め、今回はどの依頼を選ぶか考えた。
無難に常時依頼のホーンラビットの討伐と少し難易度が上がるがアッシュウルフの討伐の2つの依頼を受けることにした。
「さて、今回は冒険証を通して依頼を受けるかな。」
メニューウィンドウの持ち物欄から冒険証を取り出す。
調べてきたため、ここで悩むことは無い。
依頼の右下に付いている、コードのようなものに冒険証を合わせ3秒ほどキープ。
これで、依頼を受けた状態になるらしい。
同じようにもう1個の依頼も受ける。
終わったら再び依頼板に貼り付け、始まりの街周辺の草原へ向かった。
そして、草原についた
「アッシュウルフははじめてになるから、ホーンラビットから討伐していこうかな。あ、今日は【光魔法】と【投擲】上げないとだな。」
そう考えながら、ステータスを開く。
NAME:ルキ
Lv.3
HP :100
MP :15
STR:30(+15)
INT:0
VIT:5(+10)
DEX:30
AGI:35
《残りステータスポイント 4》
装備欄:
頭 『初心者のヘルメット』
胴 『初心者の防具』
脚 『 初心者の防具』
靴 『初心者のブーツ』
アクセサリー『攻撃力強化のブレスレット』
『 』
『 』
武器『初心者の細剣』
武器『投げナイフ』
所持金:910ピア
《スキルポイント0》
スキル欄:【剣術 Lv3】【歩法 Lv2】【投擲 Lv1】
【光魔法 Lv1】【生活魔法 Lv1】
【鑑定Lv2】【解体 Lv2】
「INTに振っておかないと、【光魔法】のダメージが多分ないよな」
残りのステータスポイント4を光魔法に降った。
振り分けが微妙だが、そこは仕方ない。
「さて、ホーンラビットは奥に沢山いるな」
目を少し凝らして、奥を見つめると数匹ホーンラビットが固まっているのが見えた。
距離としては少し離れているくらいだったため、投擲を上げるため、腰にぶら下げている投げナイフを抜く。
「【投擲】の、『発射』で飛べっ!」
ナイフを縦に持ち、高さを意識しながらスキルと同時に勢いよく投げた。
『発射』のお陰で風の影響などがほぼ無く、前へ進んで行った。
「よし、ヒット。そして『回収』」
スキルを使うと、手元にナイフが戻ってきた。
ただ、1匹討伐しただけで、残りの数匹は殺られたのを見て逃げ出して行った。
「さすがに逃げるか。まぁ、とりあえず解体するか」
先程討伐したホーンラビットの所へ向かう。
そして、【解体】を使用した。ドロップ品は
『ホーンラビットの肉』
『ホーンラビットの角』
だった。
「角は初めてかもしれないな。」
そんなことを呟きながら、別のホーンラビットが固まっている所へ歩きだした。
次は【光魔法】を使おうとナイフを腰に付けた。
「よし、【光魔法】で『ライトボール』!」
光はボールというか円に形が変化し、そこからホーンラビットの所へ向かった。
しかし、討伐しきれなかったのもいたため、残りは細剣を使って討伐した。
固まっていたのは4匹、ほんの少し離れたところにいたのが1匹のため、5匹程いっぺんに攻撃が出来たようだ。
「【解体】さて、ドロップ品は」
『ホーンラビットの皮×4』
『ホーンラビットの肉×5』
『ホーンラビットの角×1』
だった。
そして、レベルアップアナウンスを入れていないが恐らくレベルが上がっているためステータスを確認する。
NAME:ルキ
Lv.4
HP :100
MP :15
STR:30(+15)
INT:4
VIT:5(+10)
DEX:30
AGI:35
《残りステータスポイント 2》
装備欄:
頭 『初心者のヘルメット』
胴 『初心者の防具』
脚 『 初心者の防具』
靴 『初心者のブーツ』
アクセサリー『攻撃力強化のブレスレット』
『 』
『 』
武器『初心者の細剣』
武器『投げナイフ』
所持金:910ピア
《スキルポイント0》
スキル欄:【剣術 Lv3】【歩法 Lv2】【投擲 Lv2】
【光魔法 Lv1】【生活魔法 Lv1】
【鑑定Lv2】【解体 Lv3】
「1レベル上がったくらいか、ホーンラビットはやっぱりしょっぱいな…」
そう考えつつ、【光魔法】を安定して使うため、MPにステータスポイント2を振った。
金が溜まったらMP増加のアクセサリーなどを買いに行ってもいいかもしれない。
「ホーンラビットではなくアッシュウルフの討伐をしに行くか…」
そう決めると、もう少し奥の方の草原へ向かった。
奥の方の草原になると、ホーンラビットに加えてアッシュウルフが入ってくる。
「あれがアッシュウルフか、大型犬位のサイズ…大きいな。」
そんなことを考えながらまず、情報を知るため【鑑定】をする。
ホーンラビットにはあまり使っていなかったが。
『アッシュウルフ』
Lv.5
属性:無
「まだ、このくらいしか分からないのか。レベルが低いからだろうな。ただ、私よりもレベルが高いことだけは確かだな。」
脳内でウルフについて考える
素早い、牙や爪などによる攻撃。基本の弱点等々
そして、戦闘モードに思考を切り替える。
静かに細剣を抜く。
【歩法】で足音を極限まで少なく、【剣術】の『鋭利化』でより鋭く、そして勢いよくアッシュウルフの喉元に突き刺した。
「どう、だ?少しは効いただろうが…」
アッシュウルフの喉元からポリゴンになっていく、
一撃で倒せたようだ。
「よし!このままいけば無事に…」
そして、忘れていた事実に気づく。
あれ、ウルフって群れるよなということに
ダダダダダッと大きな足音が響く。
目を向けるとアッシュウルフが5、6匹程の群れをなして襲いかかってきていた。
「いや、きつすぎるだろ…!」
そう考えながら、【歩法】ですぐにアッシュウルフの後ろに回る。
「【光魔法】で『ライトボール』!更に、【剣術】で『鋭利化』!」
ライトボールでHPを削った後に、細剣に鋭利化を付与。
襲いかかってくる牙をいなしながら、突き刺す。
囲まれそうになった場合は離れて【投擲】を使う。
そんなこんなで、残り1匹まで数を減らすことができた。
「ふぅ、はぁはぁ…」
しかし、こっちも息切れ、全て回避できるほど得意ではないため、少なからずとも怪我はできていた。
目の前のアッシュウルフも私自身も、これが最後になるのでは無いかと考える。
全て一撃を集中して、細剣をギュッと握る。
後手に回るのなら得意だ。
アッシュウルフが動き出す。真っ直ぐに向かってきているのを細剣でずらす。
そして、アッシュウルフの体を貫くと、アッシュウルフは一瞬でポリゴンへと変化した。
「疲れたな…。楽な金策ではなかったのか」
そんなことを草原で寝転がりながら考えていたのだった。
《作者からのお願い》
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