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Another World Online  作者: 東雲舞里
【在り方の証明】
6/11

ノリと勢い=成功?

少し遅れました!すみません!

「…とは言ったものの何をするか考えていなかったな。」


ぶっちゃけチュートリアル終わったばかりで何も考えていなかったのだ。

しかし、ここはロールプレイヤー、騎士のする行動とはなんだろうか…

騎士=人助け

…つまり、街を回れば必然的に人助けをする可能性がある。


始まりの街(ファストタウン)巡りでもするか」


そうと決めたら行動あるのみと、行動に移した。

まず、広場周辺の屋台を巡る。

さすがはアザセカ…匂いなども再現しているため、1番美味しそうな匂いの所へふらふら~っと進んで行った。


「ここは何を売ってるんだ?」


そう聞くと店主は快活な笑顔で答えてくれた。


「ああ!これはな、ホーンラビットの肉を自家製ダレで焼いたものなんだ。ここら辺はホーンラビットが沢山いるからな。有効活用っちゅうわけだ」

「なるほどな1個何ピアだ?」


ピアというのはこのアザセカ内で使われる金だ。

由来は特に知らないが、まぁ、気にする事はないだろう。


「30ピアだ」

「なら、3個貰おう」

「まいどあり、少し待ってな。出来上がりの方が嬉しいだろう?」


こう、スムーズに会話が進むと住人(NPC)ということを忘れそうになるな。

本当にどんなAIを使っているんだ?

そんなことを考えていると…


「はい、出来たぞ、出来たてだからやけどしないようにな」

「ふふっ、はい。ありがとうございました。」


なんだろう、両親みたいな言い方に少し笑いながらありがたく受け取った。

ゲームのはずだが、紙袋の中に入った肉は紙袋越しでもほんのり熱を感じる。

タレの甘辛い匂いも紙袋の中から感じ、食欲をそそられた。


「頂こうかな…」


そう呟くと、紙袋の中から串に刺さったホーンラビットの肉を取り出した。

湯気がふわりと肉から出てきた。

ふーふー、と肉を少し冷ましてから口に入れる。


「ん、美味いな。」


食レポが得意なわけではないが、ジュワッとした肉汁などが凄く美味しかった。

あまりの美味しさに瞬く間に完食してしまった。


「こういった屋台巡りも悪くは無いな。」


そう考えながら次は、アクセサリーを売っている屋台のような場所へ足を進めた。

肉を食べている時に見つけ少し気になっていたのだ。

近づいてみると、それは腕輪や指輪、ネックレスはもちろん、アンクレットなど、色んなアクセサリーを揃えた店だった。

細工にこだわっているのか、一つ一つ丁寧な細工を見つめていると…


「あら、お客さんですか?」


店主のような人から話しかけられた。

じっと、アクセサリーを無言で見つめ続ける…

傍から見たら変な人だなと自分で考えつつ、店主の問に答える。


「ん、ああそうだ。少しアクセサリーが気になっていてな」

「なるほど、そうなんですね。ところでお客さんの職業(ジョブ)は何ですか?」


急に聞かれたため、少し戸惑いながら答えた。


「【剣士】だが、何故急に?」

「それはですね、ここのアクセサリーは効果付きのものでして、剣士の方だったら攻撃力上昇のアクセサリーが作れるけどいるかしら?」


効果付きのアクセサリーか、魔法の攻撃力上昇とか、魔法を込めたりだとか、色んなことができそうだなと思いつつ、考えた。


「そうだな…、何ピアぐらいになるのか?」

「攻撃力上昇のアクセサリーでしたら2500ピア位は貰いたいですが…そうですね2000ピアにしましょうかね?」

「なるほどな。買わせて頂こう。」


店主がまけてくれたようで、500ピアも引いて貰えたのだ。

買わなければ損というものだろう。


「アクセサリーにするなら何のアクセサリーにします?」

「なら腕輪で」

「かしこまりました。まぁ、すぐ終わるので待っててくださいね」


元々あったらしい台座に宝石を嵌めていた。

赤い光だから、ルビーとかか?


「出来ました。どうぞ、あ!2000ピアですからね~綺麗なお姉さんだからまけたんですから、これからもご贔屓ににね」

「あぁ、ありがとう。」


2000ピアを渡しながら感謝を伝えた。

やっぱり屋台巡りはして良かった。

…結局人助けはしてないがな


《作者からのお願い》

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