明日愛するあなたに会いに行く
愛する人をなくした美咲が何を思いどのような決断をするのかを共に考えていただきながら読んでもらえたらと思っています。
1週間前のことだたった。
愛するあなたが交通事故で死んだ。
あなたが生きがいだった。
私はあなたに会いたい。
そんな思いを胸にあなたの好きだった山に行くことを決意した。
大きく雄大な山を前に美咲は涙を流した。
「これがあなたの好きだった山なんだね。あなたと山に登るべきだったな。」
山に誘われたが断ってきた過去を美咲は嘆いた。
山を登り頂上までついた美咲は彼が横にいないことをより深く実感した。
「あなたに会いたい」
美咲は小さな声でつぶやいた。
今の美咲には1人で生きていくことに耐えることはできなかった。
美咲は何かを決意したかメモ帳を取り出し、やり残したことがないかを書きだした。
美咲が思い浮かんだのは母親の顔だった。
どんな時でも美咲を支えてくれた母親にただただ感謝をしたいと感じた。
美咲は母親に電話を掛けた。
「もしもしお母さん?」
弱った声で母親に感謝の言葉を伝えた。
「私を産んで、どんな時でも味方でいてくれてありがとう」
母親は急な感謝に驚いたがただ1言
「どういたしまして」
すべてを察してくれた母親の温かさに涙を流しながら美咲は電話を切った
「もうこれで大丈夫。」
涙が枯れ切ったころ美咲は最後に愛するあなたにメッセージをいれた。
「明日愛するあなたに会いに行きます。」
完
今回は初の恋愛短編シリーズとして書かせていただきました。
愛する人をなくした美咲が彼に会いに行くという決断を死というワードを入れずに表現したいと思い書かせていただきました。
今回は私の初シリーズものを読んでいただきありがとうございました。