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戦死者数と厭戦気分は比例しない

作者: 酒井徹

挿絵(By みてみん)

 戦死者の数と厭戦気分は必ずしも比例するわけではない。「戦死者が増えれば厭戦気分が高まる」というのは恐らく「ある一線」を越えてからのことだろう。


 戦死者が増えれば国内では遺族会の会員が増えていく。その数が「ある一線」を越えるまでは戦死者の増加はかえって「戦争をやめさせない」力学を強めることも有りうる。


 身内が敵に殺されれば「もう戦争はやめてほしい」と遺族が言い出すと思うのはかなり「おめでたい」発想だ。「許せない! 誰か、早くかたきをとってくれ!」となってしまう方がむしろ「普通」ではないだろうか。


 もちろん無制限にそうなるわけではない。どこかで限界は有るのだろうが……。


 一たび始めた戦争を終わらせる難しさはここに在る。始めてしまうと中々終わらせられないのが戦争なのである。

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