不治の病...スターツ!
お筆がお筆が進むくん!
ロンリーウルフさんシバきました。
フォレストドラゴンさんシバきました。
どうも。異世界に来て間もないのに非常に濃い生活を強いられている俺氏です。
ノースマウンテンにロンリーウルフの撃退or討伐の依頼をしに行ったのに、何故かドラゴンと遭遇して死ぬる思いをして参りました。
生きてます。なんとか生きてます。
助っ人異世界人の残念女子ズの活躍もありなんとか生きてクラウドリーブに戻って参りました。
そしてドラゴンつおい...半端ない...。
全身血塗れで組合の暖簾をくぐった。
血濡れの俺氏の横には満面の笑みでウメを抱くバヴィアジエフ監視員がいらっしゃる。
「おい!アイツ血塗れだけど生きて帰ってきたぞ!」
「アイツ俺達のパーティーに入るから死ぬはずねー!」
「糠漬けも嫌いじゃありません。」
相変わらずガヤ達はうるさいが「帰って来た~」って気持ちにはなれる。組合か...悪くないな。
俺達は依頼の達成報告をする為に受付へと向かった。もちろん血塗れのままである。
「すいませーん。依頼の達成報告をしたいんですけど。」
「あらやだ!そんなに血塗れになって!それでも達成出来たのですね。撃退ですか?討伐ですか?」
「勿論討伐です。ロンリーウルフの証明部位がわからなかったので丸々持ち帰りました。」
「それではロンリーウルフを出して頂けますか?」
受付嬢にロンリーウルフの提出を促される。
「かなり大きいのでどこか広い場所はありませんか?」
「それでしたら組合の中庭にお願いします。」
俺達は受付嬢に案内され、組合の中庭に移動をする。
中庭...アレだ!まんま時代劇でお裁きを頂戴するお白州だ!
ロンリーウルフの体をストレージから取り出して受付嬢の前に置く。そして首チョンパしたヘッドパーツを受付嬢の横に置いた。
「ロンリーウルフって凄く大きいんですね~。確認出来ましたので収納して頂いて結構ですよ。ロンリーウルフ討伐の成功報酬は500Gになります。あとで受付に寄って受け取って下さいね。」依頼達成の確認が取れ、達成が確定したのでフォレストドラゴンの事を話す事にした。ほらアイツでかくて強くて危ないでしょ?一応報告ね。
「あの~、実はロンリーウルフを討伐した直後にですね、フォレストドラゴンって緑色のドラゴンが出てきまして...「えっ!?」」
そこまで言うと受付嬢は俺の話を遮って「組合長~!」って叫びながら組合の建物に入って行った。土足のままで。
バヴィアさんはウメを抱いたまま受付嬢を追いかけて組合の建物に入って行った。土足のままで。
本当に残念女子である。
残念女子ズ=受付嬢含む=が戻って来る前に死神に言われた通り、ステータスを確認してみる。力を引き出した副作用があるって言ってたし。
「ステータスオープン!」
俺の目の前にホログラフィックなステータスが表示される。
名前=松田進士
年齢=18歳
種族=人間(覚醒第1段階)
※他者による強制的な覚醒の為、覚醒の副作用発生中。
※覚醒副作用=厨二病(不治)
職業=厨ニ調理師
身体能力=S
魔力=S
能力=ウィンドウ、ストレージ+α
スキル=調理、召喚
従魔=ウメ(神獣パグ)
力を引き出したのではなく覚醒させられたのね...。しかも強制的に...。
しかも強制的に覚醒させられると副作用があるのね...。しかもそれが不治の病【厨二病】ですと?
モ~マンタ~イ!我経験者!黒歴史たっぷりの厨二病現在進行形の元オッサンw何も変わらね~ww
でも身体能力と魔力がSに上がってるな?覚醒したからなのかな?
しかもスキルに召喚ってやつ増えてるしww
まぁ我が覚醒で強くなるならモ~マンタ~イ!
.........ん??......我???
一人称が俺から我になってない?
「ワーレー、我、オーレー、お△□!?」
なんと自分の事を俺と言おうとすると言葉が出て来なくなる!
「ワーレー、我我我!オーレー、お△□お△□!?ボークー、ボ□△!?ワーターシー、わ◯△!?」
成る程、第1段階は一人称が変わる訳ね...。
これなら全く問題無い!周りから少し冷ややかな目で見られるだけだ。地球時代にそれは克服しているから問題無い!
あとは新しいスキルだな...
『アーアッ!テステス!』
あれ?死神の声が頭の中に響いている...。
『マツダ君聞こえる~?質問される前に教えてあげるよ~。召喚はね~、過去に倒したモンスター、そちらで言うところのAランク以上のモンスターを魔力を使う事で冥界から召喚するスキルだよ~。良かったね~!狼もドラゴンも召喚して使役出来る様になるよ~。しかも冥界から喚ぶのに肉体付き!でもね~条件があってね~、倒したモンスターを美味しく食べてマツダ君の血と肉にしてあげなきゃ喚べないからね~。冥界とマツダ君を繋ぐ為に必ず食べなきゃいけないからね~。全身じゃなくて一部だけでもいいから召喚したければしっかり食べてね~。例え食べられないモンスターでもねwwww質問されるとウザいから質問して来ないでね~。したらね~w』
おっふ...なんて便利なスキルなんざましょ☆
一方的に説明して念話的なのを切られてしまったけど、このスキルは使える!
強いモンスターを倒して食べれば我の配下になるって事だよね。
そしてその代償が不治の病か...
モ~マンタ~イ!!!
一人喜ぶ我氏であった。
ありがとうございます!