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転生したら神スキル持ちのハーレム王子だった  作者: 鯖太郎
一章 幼少から少年期
3/33

愛とスキル

処女作です。

お手柔らかお願い致します。

 2人でスキルを使い始めてどれだけ経ったのかわからない。

 男が「諦め」を口にしようとしたその時・・・。


 我が子から放たれる眩しく暖かい光。

 数秒間、まるで太陽の様に燦々と降り注ぎ部屋を明るくした。


光が消えてすぐ・・・


 「オギャーオギャーオギャー」


 待ち望んだ我が子の産声。

 


 「か、神の・・・神様の思し召しなのか?」


 男が呟くと。


 「うちの子は神の子ね」


と女も囁く。


 「とても神秘的な光景だった。間違いない!神の子だ」


 「ええそうね。どうか神様、この子に加護をお授け下さい」


 



 異世界で目覚めた僕を見つめる男女。

 きっと両親なんだろうなと感じた。

 泣き笑いの顔で話しかけてくれるが何を話しているのかわからない。



 それでも産まれた我が子へ向けられる愛情は伝わる。


 初めて感じる両親の愛。

 前世では物心つく前に母を亡くし、父はそれから荒んで物心ついた頃僕を捨てた。

 

 生まれ変わってよかった。

 神様ありがとう。


 

 「さて貴方、この子の名前は決めてくれたかしら?この子に相応しい名前にしてくださいね」


 「神の子に相応しい名前を考えなばな」


 父はしばらく考えて。


 「そうだ、同じく神の子と呼ばれ戦神や武神と未だに謳われる3代目国王ライオネル様から名前を頂こう」


 「ライオネル=フォン=マスタングだ」


 「まぁ素敵な名前を頂いたわね。今日から君はライオちゃんね」


 「では、部屋へ戻ろう。数日で我王家の儀式、初鑑定がまってる。きっとライオネルは兄より沢山のスキルを持っている事だろう」


 


 


 転生から一週間くらい経っただろうか?

 実はなんとなくだか言葉を理解し始めた。

もちろんまだまだ一般的な会話や名前くらいなもんだ。

 これも能力なのだろうか?

 そしてもう一つ、僕は王子だった。

これにはびっくりした。

 高貴な家だとは思っていたが王子だとは思っていなかった。

 あとはどうやら兄弟がいるようだ。

 2人の兄と姉が1人。

 

 

 トントン


 「はい」

 

 鑑定の準備が始まりました。


 「わかったわ。準備出来次第向かいます」


 

 鑑定?何をするんだろう・・・?

もしかしてチートがばれちゃう!?

 ラノベならステータス改竄とか出来るけど。

 首も座らない僕には何も出来ない・・・

 

 

 

 違う部屋に移動すると神父が水晶玉を持って待っていた。

 

 母は僕を台に乗せて離れる。

 神父が僕の頭に手を置くと水晶玉がぼんやりと光る。

 

 「・・・」


神父はぼんやり光る水晶を覗き込んだまま黙り込んでいた。


 堪らず父が神父に尋ねるがそれも聞こえていないかのようだ。

 

 「ゴホン、神父どうなんだ?」


 「はっ!申し上げ難いのですが・・・。実はスキルが、1つしかありませんでした」

 

 「・・・う、嘘だろ?スキルが1つなんて聞いた事がないぞ」

 

  「ただし、魔法に関して言えば間違いなく全属性行使可能です。正直これもまた聞いたことのない」


 「確かにそうだな。だがスキルが・・・。この世界はスキルが一番重要だ。我が子は神の子ではなかったか」


 

 父はがっかりしていた、また捨てられてしまう・・・。

 スキルが1つ・・・どう考えても言語理解系の気がするが・・・。


 でも魔法は全属性、それはチート能力のお陰かな?

 でもスキルが重要って言うのが気になるな。

 

 

 それから数日。


 父はあの日以来部屋に来なかった。

 その代わり兄弟、それに義母がちょくちょく遊びに・・・弄びにくるようになった。


 突っつかれ擽られ摘まれて、毎日毎日疲れる。

 

 でも色々わかった事がある。

 

 名前だ。

 多分兄弟達は省略した渾名だろう。

 

 母はアリアナ

 どうやらアリアナの子は僕と妹のシルビー。

 義母のミラ

 腹違いの長兄ルーと次兄のランス。


 父の名はマスタング王国第9代国王コルネ=フォン=マスタング。


 そして僕はマスタング王国第3王子ライオネル=フォン=マスタング。


 いやー転生した時王子になるとは思ってもなかったな。

 

 今のところここまで分かった。

 どんな国なんだろう?

 人間族以外も住んでいるのだろうか?

 想像を掻き立てられる。


 早く大きくなりたい!

 

読んで頂きありがとうございました。

しばらくは毎日投稿出来ると思います。

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