異世界 死と生
初めまして鯖太郎と申します。
初めて書きます。
よろしくお願いします。
とある世界のとある王国には新たな命の誕生があと数日にせまった。
「アリアナよそろそろだな」
「はい、いつ生まれてもおかしくありませんね」
煌びやかでセンスのいい部屋に豪華な装飾入りの椅子に座り、2人の男性と女性が談笑をしていた。
男性は鍛え上げられ肉体に似合わず優しい顔つきで女性を見つめる。
女性は臨月とは思えない程お腹以外スタイルが良く、美しい顔からは笑顔が零れる。
「この子のスキルはいくつ付与されるのだろう」
「貴方と私の子よ、たくさんのスキルを頂くことでしょう」
産まれてくる我が子への期待に胸を膨らます2人の時間はあっという間に過ぎていく。
数日後。
慌ただしく使用人や助産師が出産の準備に取り掛かっている。
「アリアナ…」
大丈夫よとアリアナは笑う。
鍛え上げられた肉体とは裏腹に心配性の男。
「うふふ、名前考えてあるの?」
「顔を見て決めようと思う」
「なら楽しみにしておくわ」
「頑張れよ、アリアナ」
それから数時間が過ぎていよいよ誕生…
「どうしたの?何かありましたか?」
助産師に尋ねるも反応がない…
「ねぇうちの子は無事なんですよね?ねぇ無事なのよね?」
悲痛な声が木霊する。
数分だろう。
がしかしアリアナには気の遠くなる程の時間の後。
「し、死産です。申し訳ありません。手の施しようがありません」
助産師はようやく声を絞り出した。
「なんだと!なぜだ?」
「貴方やめて…きっと私のせいよ、私がいけなかったのよ」
「そんなことはない。君はよくやった君はよくやったよ。」
男は助産師に迫るがアリアナがそれ自分のせいだと咎める。
「まだ間に合うわ、私のスキルと貴方のスキルで今なら絶対間に合うわ」
「そうか、君のリヴァイブと私のソウルでこの子の魂を身体に戻すんだな。やってみよう」
お互いに死者復活のスキルだが単体では3割以下の成功率、しかし合わせて使用すると8割以上に上がる。
「アリアナいくぞ。ソウル!」
「ええいくわよ。リヴァイブ!」
2人が息を合わせてスキルの使用してしばらくして。
「オギャーオギャーオギャーオギャー」
どうやら成功したようだ。
だがしかし…
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