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Grave of poetry in mouth  作者: 敬愛
ポエム
899/900

優しい瞳

その瞳は

刃のような言葉をも

水に溶かしてしまう


疲れ切った夜に

私が息を潜めても

何も尋ねず ただ

光のない空を映してくれる


やわらかな黒

深く沈んでも 底は見えず

そこには裁きも慰めもなく

ただ受け入れるという形の

残酷な優しさがあった


その奥に

私の知らない痛みが潜んでいるのを

知っていながら

触れることができなかった

触れた途端 その瞳が

優しさをやめてしまいそうで


もし世界が

あなたの瞳と同じ色をしていたなら

きっと私は

まだ生き延びていただろう


それでも今夜

夢の中であなたが振り返るとき

その瞳が私を映さなければ

私はもう

目を開ける理由を失うだろう

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