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俺達は火炎瓶
焚き火の周りに集って
呑み歌い踊った
永遠のように
白夜のように
物語のように
書を焼べろ
俺達の自由はそこからが序章なんだ
終わらねえよ
仲間達が続々倒れて
俺もぶっ倒れて死んでも
歴史に名を残せるわけじゃないなら
せめて墓石に残そう
嬉しい?
そんなわけが無いだろ
人生とは悔しさへの反抗だろ?
死してなおも何も無い
ならば投擲しよう火炎瓶を
あの地獄でも飛び交って
あちこちから炎が上がっているらしいぜ?
砕けて燃える俺達は火炎瓶だ
1回かぎりなら派手にやろうぜ
宗教も平和も別離も贖罪も要らない
自分を惜しめ
乱舞 演武 勝負
微かなランプの炎の元へ
集え戦士達よ
この鍛冶場が俺達のオアシスだ
風花のように遠くまで
終わるまで終わったままではいられない
最期には焼かれちまうなら自爆するのもまた
漢の生き様よ




