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Grave of poetry in mouth  作者: 敬愛
惑う時にも
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空洞

夢があった 叶わなかった

抜け殻のように生きる日々

でも思いは諦められなくて

夜のしじまに悼まれず迷走

論争や喧騒が大嫌いだった


ただ心穏やかなれと祈った

それでも眠れぬ夜に泣いた

追いすがる幻影に暮らした

部屋を暗くして鬱に惑った

いつの間にか歳月は散った


赤い夕焼けは血液の新幹線

あっという間に闇が訪れて

ただ1人立ち尽くす交差点

みんなが幸せそうに見えて

羨ましいし恨めしく思った


身を投げ出す事は出来ない

攻防戦は光芒との駆けっこ

月もいつか砕け散るだろう

棺の中で花が鮮やかに咲く

揺り籠の様に死体が踊った


悲しさなんて楽しさで補完

泣き事を言う暇も心も無い

募っていく疲労 夢の灯籠

そこに幻覚を見て怯えてた

つまり生きている事は厳か


疎かにしちまえば崩れる顏

逃避すれば影が追ってくる

それを生きている標として

解答は逃げ場所なんて無い

堅固な牢獄で氷に吹かれる


金を積もうとも買えない物

しっくりこない心の空洞に

淫らな夜 ふしだらな律動

それでも満たされない孤独

冷たい躯に鞭打てば高らか


歴史なんてこれから作る物

死ねないなと唾を吐き捨て

あまねく天の川の欠片なら

別に小銭が無い訳じゃない

惜しみなく消費すればいい

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