81/900
惑う時にも
クスッと漏れた笑いが大事なんだ
グスッと零した咽びが大事なんだ
忘れないで 時間は限りある事を
永遠のように短い時の中では儚い
一息で吹き飛ぶ安心でも縋りたい
人の真似だけが全ての術だった頃
この涙だけは教わった物じゃない
優しい歌は眠くなる 好きだけど
よく言う苦しい 辛い 悲しいは
本当にそんな思いをしているのか
成功したのにダメぶったり卑怯だ
だけど僕だって綺麗事並べてるか
今はただ苦しく辛く悲しい気持ち
1人でいるのは良くない 寂しい
信じられる無規範にも限度はある
眠らない街をすり抜けるスリルに
自分の生きている証を感じていた
それも昔話 輝きを失った宝石に
囁き これで良かったかと自問し
いつかは光は閉ざされると知った
心臓が止まる瞬間に何を思うのか
そんな事ばかり考えて頭痛いけど
いつかは訪れる終幕に抗う事だけ
忘れ去られたレジェンドにエンド
いつだって消し去られる事に脅え
何だかよく眠れず 摩耗するけど
消しゴムが真っ黒になるまで悩み
綴っていくのだろう ただ1人で
思い出したよ あの日 失った光
今は眠りたい 蘇る夜が来るまで




