表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grave of poetry in mouth  作者: 敬愛
フリースタイル
801/900

Beautiful Tears

あの人は綺麗な顔で笑うんだ

これが最期と言わんばかりに

だから僕は酷く悲しくなった

自らの涙は存じ上げぬけれど

他人の涙はとても美しく儚い

それを愛別離苦と割り切れぬ

酒で忘れられる悲しみならば

僕はとっくに首を吊っている

永遠とは基本的にお別れの時

もう会えないのと名残惜しく

僕は永遠を信じないと泣いた

孤立無援だから主管奪還宣言

全てを曝け出した君の上下に

痛ましいなと感じるおかしさ

愛おしいなと感じる青空の下

僕はしたいと思う死体だった

色欲に惑えども勇気が出ない

素直になれない自分が嫌いで

今だったら据え膳貪るのにと

後悔と恍惚が入り混じる感情

笑って渡る橋は骨を拾う箸さ

そう諧謔ばかり言う父さんと

母さんの面影僕が受け継いだ

この人生次々訃報がぶっ飛ぶ

いずれにしても家系は没落し

僕も無事ではいられない運命

いっそ死ねば楽かも知れんが

もう逃げないと笑えるからさ

天命が尽きる日までは泣かぬ

それくらい涙は陳腐で美しい

母さんが旅立った日から幾年

今日は父さん 明日も父さん

天国への道は通さんとどうか

神様僕達を優しく叱ってくれ

僕もいずれ同化する痛みにも

たたら踏まず堪える粘り強さ

そんな力があればなと思うよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ