Factory
詩の工房で火花散らす攻防
まだ まだ負けらんねえよ
想いを詰めた細やかな応援
正義でも悪でも無い絡み糸
届いて欲しい願いが解いて
人を認めたくない気持ちや
有名になりたいという欲望
我等のファクトリーで産出
だが出でよ今こそ秘めた力
あの日忘れられんと叫んだ
清算した借金が膨れ上がる
嫌気さして不貞寝してたよ
オリジナリティを追求する
だがその時点で私は石像だ
望郷の思い等ありはしない
荒ぶれろ 何かを生み出せ
順番次第でイライラするが
大判小判 心を折り畳んで
叶わぬ欲望は見栄っ張りだ
トビッコをキャビアと偽る
母なる物もファクトリーだ
産まれた時に嫌気が差した
酷く息苦しい気がした瞬間
光は僕を焼き捨てる運命で
闇の中ならば永遠なんだが
ファクトリーとは金次第だ
伝統とかを検討してるのだ
消費者に満足されるか否か
喰らい尽くせば残骸が残る
それをカラスが啄む夜明け
余りの眩しさに鶏が喚く朝
解決法 引きこもり守る昼
テンション上がって騒ぐ夜
この詩は社運を賭けた1篇
私の脳というファクトリー
捻り出して新語を常に探す
コンパクトなコンタクトで
作り続けられるのだろうか
汚れるとしても思い煩わず
無能と罵られてる工房でも
オスメス関係無い性欲にて
身体重ね合わせ命が生まれ
束の間の幸せ 沼は底無し
人が人と作りたい補完計画
今はそっと目を閉じて……
愛し合った記憶すら曖昧で
私達は衰え死んでいくけど
織り込まれた反物は美しい
このファクトリー縦横無尽
例えこの世界が終わっても




