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トガれ!
もうこの世に用は無いとか嘯いて
でも自殺は出来ないからただ眠る
結局のところ金なんだなと泣いて
それでも悔しさすら感じない老人
若いですよとかスタミナ削られて
安心悦楽欲しいだけの小物なんだ
でも死ぬ勇気あるなら生きてみろ
僕だって常にその命題と向き合い
永遠ではないと自分に言い聞かせ
その度に何もかも面倒くさくなる
ダイアル式電話が笑う午後2時半
僕は死んだように居眠りしてるが
神だの夢だのあって欲しいと粘り
ただの無職のおじさんなんだけど
顔だけは偉そうだねって笑われる
もういいよ!って何度も壁殴った
出血しても生きてる実感など無い
悔恨だけが箱の奥底に張り付いて
ふざけんな希望なんて1つもねえ
そして朝ご飯何にしよっかなって
鼻歌歌いながら豪雪の中出かける
この歳になると花より団子ですよ
美味い物食えりゃ腹も心も満ちる
なんて老いぼれたフリしてギラリ
起き掛けから刃物研いでいるのさ




