Misery
願いは叶わないから願いなのかも知れない
君が好きだといくら叫んでも届きはしない
別に悲しい訳じゃないけど泣けてくるんだ
涙は濁流と成りて全てを押し流していくの
それが人の世の定めなら早くくたばりたい
1人呟いた 好きですと 誰も聞いてない
残響だけが 孤独を呼んで 消えていった
こんなにも強い想いも誰にも届かないから
死にたくなるんだけどそんなに甘えられず
全ての事に報酬なんて無いんだと諦めたよ
だがそこから始まる事がある 終わった命
それを星空に探しても 二度とは会えない
つまり悲しさは実存であると言う結論なら
生きていく事全て無意味であり意味である
そこらへんを履き違えている人は可哀想だ
ただ強くなりたかった 君を守りたかった
でもそんなのおせっかいなんだ おそらく
人の心に土足で踏み入れれば警報が耳劈く
頑張りに限界なんて無い その途方も無さ
逃げ出したかったけど この悲しみも生命
街の喧騒も午前五時には不思議な程静かで
朝焼けに吐き気覚えるくらい心に闇が満ち
青春とは何物にも代えがたい宝物だったか
怖い物なんて1つもなく笑い合えた日々も
ひび割れて摩耗していくばかりの優しさも
似たような事ばかり考えている馬鹿らしさ
それでもいいやんって励ましてくれた友達
全てが色鮮やかによみがえる真冬の暗がり
そこにいつも真実があった 今も君が好き
愛は抱き締めて キスして セックスして
光なんて見えなくても何の支障も無いから
目を開け 明日も希望のフラッグは立たず
でも絶望でも無い なら何なんだろうか?
きっとそれを問い続ける事が人生なんだな
それは苦しいよ 人の道には標が無いから
君が遠ざかっていく事を知った時の恐怖に
抗う 雪舞うこの街に愛を知らぬ寒がり共
そもそもと語り出すのはビール何杯目だ?
ちゃんと聞いてるよ 男も女も響き合って
彩っていく そんな未来を僕は夢見ている




