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ビシソワーズとクラムチャウダー
ユーフォリア 季節と時代は変わりゆく 世界どこでも
君は消えて行かないで 音楽とスープをかき混ぜる行為
好意的な両親とレストランで食事をした事を思いだす夜
今はセピア ビシソワーズとクラムチャウダーの雲かな
そこには魚すら住む事を許可されているかも分からない
愛でも恋でも無い ただ夏の雪のように儚い彩色の会食
幸せだったよ 30年以上前になるかな?今は知らん顔
白と白だが冷製と温製 今や酒とイカの燻製1人ぼっち
あの頃は若かったなってそればっかり思って発言してる
それだけ輝いてた少年時代はあったよ 父も優しかった
ビシソワーズは大人になれば味がわかるのかも知れない
クラムチャウダーはお母さんの味 もう2度と味わえぬ
最後の晩餐にはこの子達を混ぜ混ぜしながら目を回して
意識はホワイトアウトしていく 全ては純白と漆黒だよ
ただ黒をメイクアップして白くしていくの 遺体に縋り
ぼくらはいつか築くんだよ園を そして気づいていくの
人間は運命や論理で語れない事に 何かの1部分な事に




