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Grave of poetry in mouth  作者: 敬愛
音した
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幾つもの夜にただ一度だけ一人じゃない夜があった

産まれてきて良かったのかななんて

痩せ細って情けない体 鏡に映した

あの夜 人間の運命と温もり知った

車の中 貴女は消え入るような声で

しようか?って言った さりげなく


僕は思った 何をだろうと 本当に

ただ戸惑い貴女の次の言葉待ってた

考えた末 手を繋ぎたいなと言った

雷鳴が響いて雨が勇敢に降り出した

まるで僕の鈍感を嘲笑うかのように


今思い返せば困った病気だ 臆病は

でも自分を鼓舞するなんて面倒臭い

期待への対価とかどうでも良かった

結局 僕はこの現状に満足している

貴女だってふざけた病気だったよね


好きが高じて嫌いになって傷付ける

そんな事なら 1人泣く方がマシだ

やっぱり男女2人でいる事は難しい

貴女も別に僕の事好きな訳じゃない

それでもあの夜は僕にとって大切で


きっと1人で生きていく決意をした

ターニングポイントだったんだろう

僕は1人の夜を幾度も越えるけれど

貴女の面影を忘れたと言えば嘘だね

あの日の夜 僕は確かに2人だった

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